「iPhone SE(第2世代)」や「iPhone 8」向けには、サードパーティー製のバッテリーケースが多い。ただし先述した通り、Amazon.co.jpなどのECサイトでは、メーカーやブランドがはっきりしないは出品も多いため、初期不良に備え、最低限、保証期間の有無を確認した上で、検討するのが賢明だ。
一例として、Amazonの売り上げランキングで上位に表示されるバッテリー内蔵ケースは、下部の膨らみが目立たず、スッキリした外観をしている。Gixvdcuが販売する本製品は、4段階のLEDインジケーターで残量を視覚的に確認できることも特徴だ。保証期間も12カ月で、レビュー欄の投稿写真などからは、PSEマークの表示も確認できた。
今回のテーマではイレギュラーな存在となるが、手持ちのモバイルバッテリーをスマートフォンに密着させて使うという手段も存在する。例えば、Sinjimoruが展開する「X Grip」シリーズのように、シリコン製バンドで端末とモバイルバッテリーなどを密着して固定する製品は知っておきたい。
どうしても充電時のケーブル接続はわずかに邪魔になってしまうだろうが、幅広い端末で利用できることはメリット。家族が利用するiPhoneのサイズが大きく異なる場合や、iPhone派とAndroidで分かれているような場合にも重宝する。
筆者は、従来モデルのiPhone数世代において、純正のSmart Battery Caseや、サードパーティー製のバッテリー内蔵ケースを実際に使っていた時期がある。
その上で純正のメリットとしては、外観が整っていることや、重心のバランスがいいことなどが挙げられる。一方で、デメリットとしては、シリコンゴムゆえに摩擦が強く、ポケットへの出し入れで抵抗が大きいことや、ややホコリの付着が目立ちやすいと感じた。
とはいえ、メーカー純正品ゆえの安心感は他にはないものだ。バッテリーという繊細な製品ジャンルであることも大きいが、iPhone 11シリーズを使っていて、周辺機器を買った後に後悔したくないという人は、やはり純正品のSmart Battery Caseを選んでおくことを勧めたい。
無名メーカーのサードパーティー製品を使ったこともあるが、こちらは表面が滑りやすいものが多かった。そのため、ポケットへの摩擦がない分、出し入れはしやすかったものの、座った際などにポケットから気付かぬうちに落ちてしまったこともあった。万が一の製品不良なども不安感も付きまとうので、冒頭でも述べたが、あくまで自己責任で選択するしかない。
こうした前提を踏まえ、iPhone 12ユーザーならば、なるべくサードパーティー製のバッテリー内蔵ケースではなく、純正の「MagSafeバッテリーパック」や、大手周辺機器メーカーの「Anker PowerCore Magnetic 5000」といったMagSafe対応アイテムを選んでおくのが賢明だろう。着脱が容易になるため、その他のMagSafe対応アクセサリーを使いやすくなるというメリットも大きいはずだ。
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