続いて、背景ボケ(あるいはポートレートモード)編。トリプルカメラ以上のモデルだと、ポートレートモード時に、広角カメラか望遠カメラか選べる機種が多いのだけど、今回は広角カメラを使った比較にした。
多くの端末は独立した「ポートレート」(あるいは「背景ぼけ」)モードを持っているが、Xperia 1 IIIは独立したポートレートモードは持たない。BASICモード時に「ぼけ」をオンにすることで背景ぼかしを使える仕様だ。これはいちいち撮影モードを切り替えなくて済むのでよい。
ただ、AQUOS R6だけはポートレートモード時に焦点距離が約1.5倍に(つまり、36mm相当くらい)なるので、他の機種に比べてちょっと望遠ぎみだ。
遠くの方がボケが大きくなっているかとか、彼女の後ろにある柱が背景ときれいに分離しているかとかチェックポイントはいろいろあるのだけど、ボケはきれいなので顔をもうちょっと明るく撮ってほしかったAQUOS R6と、柱と背景の分離がうまくできているFind X3 Proって感じだ。
自撮り編も行っておこう。美肌機能系はデフォルトにセットしてある。左右反転して(つまり鏡像で)撮るかどうかもデフォルトのままなので、並べると不思議な感じだけどご容赦を。
それぞれ画素数が全然違うのだが、まあ全体として、AQUOS R6はもうちょっと肌がきれいに出るような処理をした方がいいと思うし(自撮りだし)、Find X3 Proはデフォルトのままだとかなり強めのビューティー機能がかかるので、ナチュラル系が好きな人は控えめの設定にした方がいいかもしれない。
そして夜。めちゃ暗い住宅街の片隅の公園で遊具を撮ってみた。まあ、めちゃ暗い場所だ。
撮影モードは通常の「写真」で。夜景だと判断すると自動的に夜景モードに切り替わる端末がポピュラーになってきており、以前のように夜景モードにすると写りががらっと変わるということもなくなってきたから。
どれも手持ちのまま白トビや黒ツブレもなく、ほどよく夜の遊具を撮ってくれた。もはや、夜景モードで差をつけるって時代は終わったのだ。強いていえば、Galaxy S21 Ultra 5Gがちょっといい感じ。
最後に、カメラアプリの特徴と使い勝手をまとめよう。
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