Nokiaブランドのスマートフォンを展開するHMD Globalは、2021年のスマートフォン新製品から製品モデル名の付与方式を大幅に変更。従来は「Nokia 3.4」など、数字1桁+小数点1桁、または「Nokia C1」のようにアルファベット1文字+数字でした。新しいモデルは「Cシリーズ」「Gシリーズ」「Xシリーズ」の3つでアルファベットが頭となり、その後に2桁の数字が続きます。春先に発表されたモデルは「C10」「C20」「G10」「G20」「X10」「X20」の6機種。この中で最上位モデルとなるのが「X20」です。
6.67型ディスプレイを搭載する「Nokia X20」は、ベゼルの下部が若干広くなっていますが、そこに「NOKIA」のロゴをうまく配置しています。インカメラはパンチホール型、3200万画素とかなり画素数が高く、セルフィー性能を重視する若者などもターゲットにした欲張りな製品といえます。
プロセッサはSnapdragon 480を搭載。本体サイズは79.7(幅)×168.9(高さ)×9.1(奥行き)mm、重量は220gとやや重め。指紋認証センサーもディスプレイ埋め込みではなく側面の電源キーに搭載。ちなみに香港では2998香港ドル、約4万3000円です。
とはいえ、インカメラは前述したように高画質、メインカメラもカールツァイスとの協業で6400万画素+500万画素超広角+200万画素マクロ+200万画素深度測定と4つを搭載。超広角がもう少し高画質だといいのですが、6400万画素カメラを使えばいい絵を十分撮ることができます。
カメラを起動すると、倍率ボタンが独立した丸ではなくそれぞれがつながっているあたりがちょっと特徴的。また、中国メーカーのスマートフォンはモデル名をウオーターマークとして撮影時に埋め込みできますが、X20はイラスト入りのウオーターマークを張り付けできるとのこと。
動画はフル画面表示、20:9のシネマライクなサイズでの撮影も可能。前後のカメラを同時に使うDual Sight録画などもできます。Dual Sightはかなり前のNokiaの上位機種が搭載していましたが、高画質インカメラを搭載しているX20だけに使い勝手は高そうです。
プロセッサの性能的に高度な処理はできないかもしれませんが、日常的な写真や動画を撮るなら十分でしょう。
2021年に登場したNokiaの5GスマートフォンはSnapdragon 480を搭載。本体がやや重いことや指紋認証センサーの位置などもコストを抑えた結果でしょうか。HMD Globalは5Gモデルでハイエンドは狙わず、ミドルレンジ以下の買いやすい価格の製品を増やす戦略で市場での生き残りをかけています。今後も着々と低価格な5Gモデルを増やし、いずれ日本にも投入してほしいものです。
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