モトローラ・モビリティ・ジャパンは10月21日、5Gスマートフォン「motorola edge20」「motorola edge20 fusion」を発売する。同社の公式Webストア「MOTO STORE」の他、主要な家電量販店で販売される予定で、MOTO STOREにおける税込み販売価格はedge20が5万4800円、edge20 fusionが4万3800円となる。
【更新:13時55分】拡張保証サービス「moto care」に関する追記を行いました
motorola edgeファミリーは、Motorola(モトローラ)ブランドのスマートフォンの中で「個性的でプレミアムな性能」を届けることを目的とした製品ラインで、イノベーションの象徴としての「razr(レーザー)ファミリー」と価格と性能のバランスを重視した「moto gファミリー」の中間に位置付けられている。
海外ではedgeファミリーの端末は既に投入済みだが、日本では今回発表された新モデルが初めてのedgeファミリー製品となる。
motorola edge20は、Motorolaの5Gスマホとしては最も薄く、最も軽いスマートフォンだ。ボディーカラーは「フロストオニキス」のみで、サイズは約76(幅)×163(高さ)×6.99(最薄部の厚さ)mmで、重量は約163gとなる。
プロセッサはQualcommの「Snapdragon 778G」で、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。microSDには対応しない。OSはAndroid 11をプリインストールする。
ディスプレイは6.7型有機ELで、解像度はフルHD+(1080×2400ピクセル)、最大リフレッシュレートは144Hzとなる。DCI-P3の色域をカバーしており、HDR10+規格のHDR表示にも対応している。
アウトカメラは1億800万画素(メイン、F1.9)、1600万画素(超広角兼マクロ、F2.2)、800万画素(望遠、光学式3倍ズーム、F2.4)のトリプル(三眼)構成となっており、光学式手ブレ補正機能やLEDライトも備えている。
メインカメラのセンサーは複数のピクセルをまとめて1つの画素として利用する「ウルトラピクセルテクノロジー」に対応しており、光の感度を最大で9倍まで高めることができる。4K(3840×2160ピクセル)動画の撮影にも対応している。
インカメラは3200万画素(F2.25)を備える。インカメラを使った簡易的な顔認証も可能だ。
モバイル通信のSIMカードはnano SIMを2枚まで搭載可能で、5G通信はどちらか片方のスロットでのみ有効化できる(もう片方はLTEでの待ち受けとなる)。対応規格と周波数帯(Band)は以下の通りだ。
他の無線通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。Wi-Fi 6は、6GHz帯を利用する「Wi-Fi 6E」にも対応しているが、日本を含む多くの国/地域では、許認可の都合で利用できない。
Miracastに対応するワイヤレスディスプレイまたはWindows PCに映像を投影してより便利に使える「Ready For」機能にも対応している。Windows PC向けの「Ready for PC」を利用する場合は、接続するPCに「Ready Forアシスタント」をインストールした上でUSBケーブルまたは同一のWi-Fi(無線LAN)ネットワークで接続する必要がある(※1)。
(※1)Windows 10/11 PCに「接続」アプリがインストールされている場合は、Miracast投影でも利用可能(専用アプリやUSB接続は不要)
充電と外部機器接続は、USB 2.0 Type-C端子を介して行う。独立したイヤフォン/マイクコンボ端子は備えないものの、3.5mmジャックへの変換アダプターと、アダプターを介して接続できるイヤフォンマイクが付属する。バッテリー容量は4000mAhとなる。
なお、本体にはクリアタイプのスマホケースがあらかじめ装着されている。
motorola edge20 fusionは、edge20の廉価版という位置付けで、5G対応や1億500万画素のメインアウトカメラといった目玉となる特徴は維持しつつ、一部の仕様を変更することで手頃な価格を実現している。ボディーカラーは「エレキグラファイト」のみで、サイズは約76(幅)×166(高さ)×8.25(最薄部の厚さ)mmで、重量は約185gとなる。
プロセッサはMediaTekの「Dimensity 800L」で、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。増設ストレージとしてmicroSDを搭載できるが、2枚目のnanoSIMカードと排他となる。OSはAndroid 11をプリインストールする。
ディスプレイは6.7型有機ELで、解像度はフルHD+(1080×2400ピクセル)、最大リフレッシュレートは90Hzとなる。DCI-P3の色域をカバーしており、HDR10+規格のHDR表示にも対応している。
アウトカメラは1億800万画素(メイン、F1.9)、800万画素(超広角兼マクロ、F2.2)、200万画素(深度計測用、光学式3倍ズーム、F2.4)のトリプル(三眼)構成となっており、LEDライトも備えている。メインカメラのセンサーはウルトラピクセルテクノロジーに対応しており、光の感度を最大で9倍まで高めることができる。
インカメラは3200万画素(F2.25)を備える。インカメラを使った簡易的な顔認証も可能だ。
モバイル通信のSIMカードはnano SIMを2枚まで搭載可能で、5G通信はどちらか片方のスロットでのみ有効化できる(もう片方はLTEでの待ち受けとなる)。ただし、先述の通りmicroSDと2枚目のnano SIMカードは排他となる。
対応規格と周波数帯(Band)は以下の通りだ。
他の無線通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.0に対応する。
Ready For機能は、Windows PCと接続するReady For PCのみ利用できる。PCとの接続に関する注意点はedge20と同様だが、Miracastを使った投影には対応しない。
充電と外部機器接続は、USB 2.0 Type-C端子を介して行う。edge20とは異なり、独立した3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子も備える。バッテリー容量は5000mAhとなる。
なお、本体にはクリアタイプのスマホケースがあらかじめ装着されている。
両機種の発売に合わせて、モトローラ・モビリティ・ジャパンは有料の拡張保証サービス「moto care(モトケア)」の提供を開始する。個人向けの「安心保証サービス」と法人向けの「延長保証サービス for Biz」の2種類が用意されている。
安心保証サービスは、メーカー保証の対象外となる水ぬれや落下による故障や、通常保証(1年間)終了後の自然故障における修理サポートを行う。盗難、紛失、経年劣化による故障や、消耗品と付属品はサービスの対象外となる。
端末購入から14日以内であればいつでも加入可能で、支払いは「月額」か「一括(保証期間は2年または3年)」を選択できる。税込みの料金は加入する端末に応じて以下の範囲で設定される。
このサービスを適用する修理は「端末交換」(良品との差し替え)となり、1年間に1回のみ利用できる。その際に3000〜1万円の負担金(免責金額)が請求される。交換端末の受け取りから2週間以内に故障端末を送付(返却)しない場合は、清算金として端末の発売時点におけるメーカー希望販売価格(MOTO STOREでの販売価格)が請求される。
保証サービスの料金と修理時の負担金の支払い方法は、クレジットカードのみとなる。
延長保証サービス for Bizは、その名の通りメーカー保証(自然故障修理に対する保証)を延長するサービスである。ただし、通常のメーカー保証とは異なり修理時に端末交換を選択することもできる。
端末の購入から14日以内であればいつでも加入可能だが、料金や支払い方法については「問い合わせ」をすることで提示される仕組みとなっている。
edge20とedge20 fusionの発売を記念して、11月30日までに両端末で安心保証サービスの2年一括払いプランに加入すると、加入金(税込み1万780円)が無料となるキャンペーンが実施される。詳しい条件の確認や申し込みは特設サイトから行える。
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