フラグシップでも価格破壊を 「Xiaomi 11T/11T Pro」日本投入の狙い:石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2021年10月23日 13時33分 公開
[石野純也,ITmedia]
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ブランディングを強化するXiaomi、日本での“メジャー化”はなるか

 また、フラグシップモデルはメーカーにとっての“顔”にもなる。価格が安いモデルは確かに売れやすい反面、性能は横並びになりがちで、ブランド力もつきづらい。結果として、エントリーモデルやミドルレンジモデルを投入しても、指名買いされず、単純な価格勝負に陥りやすい。メーカーとしての知名度を上げる上でも、フラグシップモデルの投入が欠かせないというわけだ。

Xiaomi 11T フラグシップモデルは、メーカーにとっての顔といえる商品。最新技術をふんだんに盛り込めるため、狙いが伝えやすい

 徐々にシェアを上げてはいるものの、Xiaomiの認知度は日本だとまだまだ低い。フラグシップモデルがなく、全国的なテレビCMなどを中心としたマーケティングキャンペーンを行っていないからだ。日本上陸前から「中国のApple」などとメディアで報じられ、注目度は高かったXiaomiだが、一般層にまで名前が浸透しているとは言いがたい。一方で、同社はXiaomi 11T、11T Proの投入にタイミングを合わせ、ブランディングを強化しようとしているようだ。

 冒頭で挙げたように、XiaomiはブランドフレンドとしてモデルのKōki,さんを起用し、Twitterなどの同社アカウントに写真を掲載した。Xiaomiはネットを中心としたファンの口コミを重視しており、著名人を起用した王道の宣伝にはあまり積極的ではなかったが、日本市場ではまだこの手法が手堅い。OPPOがReno Aシリーズの投入に合わせて指原莉乃さんを起用し、その名を一気に全国区に広めたことからも分かるように、新規参入のメーカーにとっては特に効果的だ。

Xiaomi 11T ブランドフレンドとして、モデルのKōkiさんを起用した

 メジャー化すれば、ボリュームの大きなキャリアの採用にもつながりやすく、好循環が生まれる。その意味で、Xiaomiは端末のローカライズと同時に、マーケティングのローカライズを進めていることがうかがえる。フラグシップモデルの投入も、こうした戦略の一環といえる。日本市場で急速にシェアを伸ばす同社の次の一手として、その成否に注目しておきたい。

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