体を動かすことを“おっくう”に感じる全ての在宅ワーカーへ 「Amazfit PowerBuds Pro」を試してみよう(1/2 ページ)

» 2021年11月30日 17時30分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が解除されたことを受けて、飲食店やテーマパークなどへの客足がそれなりに戻ってきた。

 一方で、以前ならもう少しビジネスパーソンが乗っていたであろう電車は、場所にもよるのだろうが以前のような混雑が長時間続くことがやや少なくなっているようだ。テレワーク前提の働き方にシフトしたのか、あるいはマスクなしの生活に戻るまでテレワークを続行しているのか――いずれにしても、オフィスに出向かずに仕事をしている人はいまだに多いようだ。

 さて、在宅でのテレワーク実施者を悩ませるのが、通勤することなく長時間座りっぱなしになることによる「運動不足」と、Web会議時にありがちな「音声トラブル」だ。その両方を一挙に解決できそうなアイテムが、Zepp Health(旧 HUAMI) が「Amazfit(アマズフィット)」ブランドから発売している完全ワイヤレスイヤフォン「Amazfit PowerBuds Pro」だ。11月30日現在、Amazonでは2万3800円(税込み)で販売されている。

 このAmazfit PowerBuds Proは、どのように「運動不足」と「音声トラブル」を解決してくれるのだろうか……?

Amazfit PowerBuds Proのパッケージ Amazfit PowerBuds Proのパッケージ
ケース 一見すると、充電ケース付きの完全ワイヤレスイヤフォンにしか見えないが、どのように「運動不足」と「音声トラブル」を解決するのだろうか……?

完全ワイヤレスイヤフォンに「ヘルスケア機能」を統合

 一見すると、Amazfit PowerBuds Proは、どこにでもありそうなインイヤータイプの完全ワイヤレスイヤフォンである。見た目的には「うどん」とも呼ばれる某社の完全ワイヤレスイヤフォンと“そっくり”だが、シリコン素材のイヤープラグ(イヤーピース)取り付けるカナル型となっている。

イヤフォン部分 イヤフォン部分は、見た目がとある完全ワイヤレスイヤフォンにそっくりだが、イヤープラグを取り付けるカナル式となっている。

 イヤフォンとしての性能はそこそこ良好だ。風切り音なら最大40dB、他の環境ノイズなら最大35dBカットできる「アクティブノイズキャンセリング機能」も備えている。イヤフォンのボタンを長押しすれば、オン/オフ/ヒアスルー(外音取り込み)モードを切り替えられる。左右のイヤフォンのどちらのボタンでも操作できるので、利便性は高い。

 イヤフォンは片方で約6.7g(両方で約13.4g)と非常に軽量だが、単体での音楽の連続再生時間は最長で9時間と長めである。充電ケースを併用すれば、最大30時間の再生が可能だ。ただし、これはアクティブノイズキャンセリングを“オフ”にした場合の駆動時間で、オンにした場合は単体で最長5時間45分、充電ケース併用時で最長19時間となる。

 連続通話時間は、音楽再生時より短くなり、イヤフォン単体で最長3時間半となる。もっとも、スマートフォンでそこまで長電話をする機会は多くないだろう。

イヤフォン イヤフォンのボタンは、柄の部分に設けられている。最初のうちは手探り状態であちこち押すことになるが、慣れると素早く操作できるようになる

 左右のイヤフォンには、共通してマイク×3、近接センサー、加速度計と圧力センサーそ備えている。右のイヤフォンにはPPG心拍数光学センサーも搭載している。要するに、イヤフォンにヘルスケアに関わるセンサーを追加で搭載しているのだ。

 いつものイヤフォンをAmazfit PowerBuds Proに変えるだけで、音楽を楽しみながらランニングやサイクリングのログに加えて心拍数まで記録できる。これが「運動不足」の解決につながるのである。

心拍センサー 赤色の矢印で指している黒い部分が、PPG心拍数光学センサーだ。ワークアウト中に右イヤフォンのハウジングをタップすると、心拍数や走行速度や運動からの経過時間を再生してくれる(ただし音声は英語のみ)

センサーを活用して「強制的にリフレッシュ」

 とはいえ、日常的に運動するように意識している人であれば、在宅でのテレワークになったからといって運動不足に陥ることはないはずである。そういう習慣がない人にとって、Amazfit PowerBuds Proが活躍するのは「立ち上がりの促進」である。

 最近のスマートウォッチの多くも「ヘルスケア機能」を搭載している。装着者が長時間動いていないことを検知すると「立って運動してください」と促すものもある。筆者が長年愛用している「Galaxy Gear S3」にもこの機能があり、装着した状態で60分座りっぱなしだと、短い振動が2回来て、ウォッチフェイスに「立ち上がって運動しましょう」というアラートが出てくる。

 しかし、仕事が佳境に入っていると、このアラートを無視してしまいがちだ。しばらくすると表示は消えるので、「罪悪感」をみじんも抱くことはない。もっといえば、家にいる間は手元で時間を見る必要がなく、キーボードを叩くのにじゃまになることもあるため、装着しないことも多い。

スマートウォッチの表示 筆者が愛用する「Galaxy Gear S3」によるありがたいアラート。しかし、これを無視してしまうことも少なくない

 Amazfit PowerBuds Proにも、座りっぱなしを警告するアラート機能を備えている。「音楽を聞く」「オンライン会議に使う」という名目があるため、スマートウォッチと比べれば、仕事中でも外す動機に「乏しい」ので、ある意味で使いやすい。

 しかも、Amazfit PowerBuds Proのアラートは“無視しきれない”こともポイントだ。「頸椎(けいつい)の姿勢リマインダー」機能なるものがあり、40分以上画面を見つめ続けているとリラックスするための音楽が聞こえてくるのだ。

 このリマインダーによる音楽の再生時間は20秒ほど。ずっと音楽が流れている環境であれば、作業を続けられる。しかし、別の音楽が突然再生されると、思考が遮断される。その結果、リラックス音楽の再生中は、ほぼ強制的に「首の運動をするか……」という気分にならざるを得ないのである。

 リマインダーの音楽は、首を動かす方角から聞こえるように再生される。左右上下にゆっくりと、しかし大きめに首を動かしたり伸ばしたりすると、あっという間に20秒ほどだ。こわばっていた首や肩の筋に血流が戻り、リフレッシュできる。ちょっとした息抜きにもなり、仕事のパフォーマンスにも良い影響が出そうだと感じた。

 少し首を動かすと、「もう少ししっかりと動きたい」と思うのが人間というものだ。そこで部屋の中で軽く運動すると、Amazfit PowerBuds Proは心拍数を計測してくれる。心拍数が高くなりすぎると「心拍数が高すぎます」と音声でアラートが発せられるので、「お、いい感じに運動になったな」とある意味での満足感を得られる。そして、さらに運動したくなる。

 “強制的な”首の運動から全身運動につなげられる仕組みが、健康を省みるのに一役買っているという印象だ。

首を動かそう 「リラックスのお知らせ」をオンにすると、首の大きな動きを40分以上検知しなかった場合にアラートと音楽を流せる。チュートリアルモードも用意されている
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