発表会では記者から「スマホで高精度の翻訳やテキスト化ができるようになりつつある中で、専用デバイスの意義はあるのか」という質問が出た。
ソースネクストの松田憲幸会長はこの質問に対して「企業が翻訳機能だけ使ってもらいたいときに、高額なスマホを支給することは難しい。専用デバイスは特に法人市場での価格優位性が非常に高い」と専用機の意義を説明した。
ポケトークシリーズは2021年11月の国内市場シェアでは98%超となり、48カ月連続で翻訳機市場のシェア1位を獲得している。海外市場でも浸透が進んでおり、特に米国では翻訳機としては初めての医療向け個人情報保護規格(HIPAA)への準拠を認定されて病院などへの導入が進んでいるという。
一方で、松田氏は将来的には翻訳や録音の機能がスマホのようなデバイスに吸収されて、専用機の需要そのものが減っていく可能性も示唆し、「2〜3年後にはソフトウェアの売り上げの方が高くなっていくのではないか」と見通しを示している。
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