NTTドコモが、12月13日にSA(スタンドアロン)方式による5Gサービス(5G SA)を法人向けに開始した。
これまで提供してきたNSA(ノンスタンドアロン)方式の5Gサービスは、4G用のコア装置を用いており、4G基地局と5G基地局の電波を併用していた。SA方式では5G専用のコア装置(5GC)と5G基地局というシンプルな構成になり、SAならではの技術として、ネットワークスライシングが導入できるようになる。ネットワークスライシングでは、ネットワークを仮想的に分割し、サービスごとに特徴付けができる。
5G SAで使用する周波数はSub-6帯(3.7GHz帯/4.5GHz帯)となり、全国で展開する。通信速度は下り最大1.7Gbps、上り最大143Mbps。
ドコモは法人向けに、5G SA専用のデータ通信端末と、ドコモの5Gソリューション、クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」、企業のシステムに直接つなげる「アクセスプレミアム」を提供する。まずは41社と5G SAの利用に向けた準備を進めていく。
2022年夏には、一般ユーザー向けに5G SAサービスを提供する予定としており、SA対応スマートフォンも導入する。既存の5GスマートフォンがSAに対応するかどうかは未定。エリアについても検討中としている。NSA方式の通信速度は現時点で下り最大4.2Gbps、上り最大480Mbpsだが、さらなる通信速度の高速化を予定しているとのこと。
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