auユーザーが通信料金を抑えたいなら、サブブランドの「UQ mobile」か、オンライン専用ブランド「povo」に乗り換えることが選択肢に挙がります。UQ mobileは2021年に多くの改定が行われ、固定通信サービスとのセット割や5Gなどに対応しました。一方、povoは新プラン「povo2.0」に改定され、「トッピングで『ギガ』が選べる」「基本料金0円で維持できる」ことが特徴です。
では、auからpovo2.0やUQ mobileに変更すると、何が変わるのでしょうか。両者を比較していきます。※料金は全て税込み。
UQ mobileのくりこしプラン +5Gは、月に使えるデータ量によって、3つのプランに分かれています。くりこしプランS +5Gは3GBで月額1628円、くりこしプランM +5Gは15GBで月額2728円、くりこしプランL +5Gは25GBで月額3828円です。その月に使わなかったデータ量は、各プランの上限までのデータ量を翌月までくりこすことができます。
このデータのくりこし機能と、データ消費量のカウントなしで通信を行う「節約モード」がUQ mobileくりこしプラン +5Gの大きな特徴です(auひかりなど自宅のインターネットサービスとのセット割引である「自宅セット割」は後述します)。通信方式は4G/5G対応で、別料金なしでテザリングも利用できます。国内通話料金は、30秒あたり22円が発生するため、通話する機会が多いようであれば、通話オプションを付けてもよいでしょう。
一方、オンライン専用プランであるpovo2.0は基本料金0円で「トッピング」というサービスを追加して利用します。トッピングの種類はデータ量を追加できる「データトッピング」、通話オプションを追加できる「通話トッピング」「DAZN」などのコンテンツを追加できる「コンテンツトッピング」など多彩です。トッピングには追加してから一定期間が過ぎると利用できなくなる「有効期限」があるものもあり、データトッピングの場合、データトッピングの種類によって有効期限が異なっています。
データトッピングを何も追加しない場合でもデータ通信を行うことができますが、その場合の通信速度は128kbpsとなっており、同じオンライン専用のahamo(1Mbps)、LINEMO スマホプラン(1Mbps)、LINEMO ミニプラン(300kbps)よりも速度は抑えられています。
通話トッピングを追加しない場合の通話料は30秒あたり22円、通信方式は4G/5G対応、別料金なしでテザリング利用可能な点はUQ mobile くりこしプラン +5Gと同じです。トッピング自体を購入せずにpovo2.0を利用することもできます。
一方、povo2.0を契約して、使えるようになってから180日間トッピングの購入がない場合、あるいは以前トッピングを購入し、そのトッピングの有効期限の翌日から180日トッピングの購入がない場合は利用が停止され(期間内に通話料とSMS送信料の合計額が660円を超えている場合を除く)、利用停止後30日の間にトッピングの購入がないと契約自体が解除されるので注意が必要です。
トッピング以外にも、povo2.0の特徴を表しているサービスに「#ギガ活」があります。ローソンやドトールなどで商品の購入、サービスの利用の際に、「au PAY」で料金を支払うとデータ量がプレゼントされます。
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