MM総研は、1月27日に「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年12月時点)」の結果を発表した。MNO4社、サブブランド2つ、MVNO各社の音声通話サービス利用者に対してアンケートを実施したものとなる。
携帯電話の月額利用料金について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析した。スマートフォン利用者全体では4617円と前回調査から228円の減額となり、MNO4社の月額利用料金は5146円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は2592円、サブブランド利用者の月額利用料金は3157円、MVNO利用者の月額利用料金は1889円となった。
端末の購入金額は、スマートフォン利用者全体では6万727円で前回調査から352円の減額。MNO4社のスマートフォン利用者では6万4594円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は2万750円、サブブランド利用者は4万8319円、MVNO利用者は4万4001円となる。
スマートフォン利用者の2021年11月のデータ通信量は平均8.95GBとなった。有効回答のみを対象とした場合、月間通信量は「1GB」が31.5%、「2GB」が10.7%、「3GB」16.5%となり、58.7%が3GB以下、約75.4%が7GB以下となる。
月間モバイルデータ通信量は、2017年2月調査では平均4.22GB、2018年4月では平均5.7GB、2019年2月では平均6.05GB、2020年2月では平均6.94GB、2020年12月では平均7.56GB。2021年7月では平均8.72GB、2021年12月では平均8.95GBとなり、2021年7月調査から約5カ月で約0.23GB増加した。
月間平均Wi-Fiデータ通信量は、Androidユーザーが14.22GB、iPhoneユーザーが17.84GB、全体が15.88GBとなった。月間モバイルデータ通信量の平均(8.95GB)と合わせると月間通信量は約24.83GBで、2021年7月時点の月間通信量よりも1.34GB減少した。データ通信量の構成比はモバイルデータ通信量が36.1%、Wi-Fi通信量が63.9%となる。
1週間の平均通話時間は携帯電話番号からの場合、MNO4社は24分、サブブランドは14.6分、MVNOは8.6分で、IP電話/アプリ電話からの場合はMNO4社は20.3分、サブブランドは18.1分、MVNOは11.1分となった。合算するとMNO4社は44.3分、サブブランドは32.7分、MVNOは19.7分となる。
通話時間の推移(2018年4月〜2021年12月)を見ると、携帯電話番号とIP電話/アプリ電話からの通話時間を合算すると2019年2月以降、MNO4社では通話時間の減少が続き、サブブランドとMVNOは前回調査よりも減少している。
1週間のスマートフォン利用時間は、全体平均が979分(16時間19分)、MNO4社は1010分、サブブランドは940分、MVNOは895分。スマートフォン利用時間の推移(2019年2月〜2021年12月)について分析すると、1週間あたりのスマートフォン利用時間の全体平均は、2019年2月では757分、2021年12月では979分と2019年と比べ約3時間半増加し、MNOが2回連続の増加となった。
1週間の利用時間を用途別に分析した結果、スマートフォン利用者全体では「インターネット検索/情報収集」が213.0分(21.8%)が最も多く、次いで「SNS」が148.4分(15.2%)、「動画視聴」が114.4分(11.7%)、「ゲーム」が97.7分(10.0%)、「メール/メッセージの送受信」が96.9分(9.9%)、「オンラインショッピング」が57.9分(5.9%)、「音楽視聴」が48.8分(5.0%)となった。
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