「BALMUDA Phoneは素晴らしい価格だとは思っていない」 寺尾社長が語る現在地(3/3 ページ)

» 2022年02月10日 08時11分 公開
[田中聡ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

後継機の開発は始まっている

 iPhoneに比べ、AndroidスマートフォンはOSのバージョンアップ回数が少なく、短命に終わってしまう機種が多いが、メーカーによっては2年〜3年のバージョンアップを保証するところもある。寺尾氏はスマートフォンの寿命についてはどう考えているのか。まず、BALMUDA Phoneは2022年夏にAndroid 12にバージョンアップする予定だという。その後のサポートについては、搭載しているSnapdragon 765が対応できるところが限界だとするが、アプリはできるだけ長い期間サポートする意向も示す。

 後継機の見通しも気になるところだが、「後継機か、併売になるかもしれないモデルの開発は始まっています」と寺尾氏。「これで辞めるのではないかという心配もあるでしょうが、全くそんなつもりはありません。一度リングに立ったので、打ち続けるしかないという覚悟で取り組んでいます」と言い切る。

 BALMUDA Technologiesの製品はスマートフォンだけとは限らず、「スマートフォンとは呼ばないだろうというサイズのディスプレイを搭載したデバイスも開発の超初期段階にある」そうだ。BALMUDA Phoneでは小型サイズにこだわったが、大きな画面を求めるユーザーも当然いるし、スケジューラやメモなど一覧性が求められるアプリは大画面でこそ真価を発揮する。一方、「ラウンドは重要なアイコンになる」との考えから、丸みを帯びたボディーは今後も継続するようだ。

 BALMUDA Phoneは、ソフトバンクが独占販売したことでも話題を集めた。今回、ソフトバンクとパートナーシップを結べたことから開発にGOを出せたという。「SIMフリーだけで売るのに、あれだけの投資はできない。社員も納得しないし、株主からも怒られたと思います」と寺尾氏。ソフトバンクに納入した時点でバルミューダ側の収益になるので、ビジネスとしては手堅い。今後もソフトバンク独占になるのかについては明言を避けたが、キャリアとともに販路を拡大することも重要なミッションになりそうだ。

BALMUDA Phone

心の底からやりがいを感じている

 現在はまだ向かい風が吹いているBALMUDA Phoneだが、「あれだけの反響を考えると、すごいエネルギーが市場がある」と寺尾氏は前向きに捉える。「エネルギーがないと、あんなことにはならない。未来に向けて、すごいチャンスがある。心の底からやりがいを感じています」と同氏。リングに立ち続けるバルミューダが、次にどんな一手を繰り出すのか、注目したい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月26日 更新
  1. 「0.2秒で冷却」をうたうペルチェ素子搭載の腰掛けファン Amazonで53%オフ (2026年07月24日)
  2. ドコモが「iPhone 17」シリーズや「iPhone Air」を値上げ 一部機種は残価も引き上げ、実質負担額の影響は? (2026年07月24日)
  3. 330円で手に入る「足元灯」「非常灯」 充電式になって利便性向上 (2026年07月25日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. 従来の健康保険証は7月31日で利用不可に 8月1日以降は「マイナ保険証」の利用を (2026年07月24日)
  6. サムスンが「Galaxy Z Fold8」で横長折りたたみを投入する理由 AIの進化にもマッチ、“iPhone包囲網”も万全か (2026年07月25日)
  7. 界面活性剤とマイクロファイバーでタッチパネルをきれいに! ダイソーで220円の「スクリーンクリーナー」を試す (2026年07月25日)
  8. モトローラから新しいミドルレンジスマホ「moto g37」シリーズ登場 ソフトバンク、楽天モバイル、ドコモも取り扱い (2026年07月24日)
  9. なぜ「LINE VOOM」は嫌われたのか 保護者を悩ませた“子供たちの抜け道” (2026年07月24日)
  10. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー