「iPhoneがあまりにもスタンダードになりすぎた」 寺尾社長が語る「BALMUDA Phone」の勝機

» 2021年11月17日 00時00分 公開
[田中聡ITmedia]
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 「BALMUDA Phone」でスマートフォン市場に参入したバルミューダ。日本ではiPhoneの人気が高く、半数近くのシェアを持つが、それでもバルミューダの寺尾玄社長は「チャンスがあると感じている」と自信を見せる。その理由として「iPhoneがあまりにもスタンダードになりすぎた」ことを挙げる。

BALMUDA Phone 「BALMUDA Phone」を手にする寺尾玄社長

 寺尾氏は、「今のスマートフォンがあまりにも画一的になってきた。iPhoneとAndroidで種類はあれど、私にはほとんど同じに見える。スマートフォンの世界では選択の自由がない」と話す。その背景には「iPhoneがシェアを高めたこと」があり、「今のスマートフォンの画一性を呼び出しているのはiPhone」だと指摘する。

 「私が好きだったAppleは王者を追い落とす(のが本来の)姿だったが、彼らが世界の巨人になって、他のメーカーがiPhoneのようなモデルを作った。いくら何でもこの状態が長く続きすぎているので変化が欲しいが、誰もやってくれない。仕方ないから自分でやる」というのがスマホ事業に参入したきっかけだったという。

 寺尾氏は、iPhoneがスタンダードになりすぎていることが逆に弱点となり、「別のものが欲しい人が必ず現れる」。そこにチャンスを見いだし、BALMUDA Phoneの付け入る隙があると考えているようだ。

 “別のもの”としてBALMUDA Phoneで訴求するのが、4.9型ディスプレイを搭載した小型ボディー、直線を排したラウンドフォルム、ユーザー体験を重視したという独自のアプリ。果たしてスタンダードではないモデルが欲しいユーザーの心をつかむことができるのか、注目だ。

BALMUDA Phone
BALMUDA Phone 「BALMUDA Phone」
BALMUDA Phone 背面に膨らみを持たせた小石のようなボディーが目を引く
BALMUDA Phone iPhone 13 ProとBALMUDA Phone
BALMUDA Phone 手のひらにコロンと収まるサイズ感
BALMUDA Phone ピンチ操作で拡大、縮小するスケジューラーアプリ

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