東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月29日、同社のオンラインきっぷ予約サービス「えきねっと」と、Googleのオンライン地図サービス「Google マップ(Google Maps)」との連携サービスの提供を開始した。Google マップで公共交通機関を使う経路を検索すると、一定の条件を満たせば結果“そのまま”のきっぷ(乗車券、特急券など)をえきねっとで予約/購入できる。
なお、この連携サービスを利用してきっぷを予約/購入する場合は、えきねっとの会員登録(無料)が必要となる。
この連携サービスは、Google マップで公共交通機関を使う経路を検索した際に、JR東日本のエリア内で完結する結果となった場合に利用できる。
経路の全部または一部をえきねっとで予約できる場合は、検索結果に「チケットを購入 購入元:えきねっと」というショートカットが表示される。これをタップするとWebブラウザに遷移し、えきねっとにおいて検索結果通りのきっぷを購入できるという寸法だ。
JR東日本のニュースリリース(PDF形式)では、東京駅から長野駅という「駅から駅」のルート検索が例示されている。しかし実際は、駅以外の場所を出発地/到着地にしても、その場所がJR東日本のエリアに収まるなら連携機能を利用できることがある。
例えば「アイティメディア本社(東京都千代田区紀尾井町)」から「善光寺(長野県長野市)」に行く経路を検索すると、以下のルートが最優先で表示される。
上記のルートは、途中の「東京駅→(北陸新幹線)→長野駅」においてJR東日本の新幹線(特急列車)を利用する。そのため、今回の連携サービスを利用してきっぷの購入/予約ができる。えきねっとにおけるきっぷの購入方法は以下の記事を参照してほしい。
先述のニュースリリースの例示や筆者が示した例では、うまくリンクが表示された。しかし全ての例でリンクがうまく表示される訳ではない。
例えば、同じ北陸新幹線でも「東京駅→上越妙高駅」という駅同士を結ぶ経路で検索をしてみると、先に出てきたような購入リンクが表示されなかった。しかし諦めてはいけない。検索結果の末尾にある「交通機関情報」をタップし、次の画面内に「切符を購入」というリンクが表示されている場合は、そのリンクをタップすればえきねっとに遷移できる。
JR東日本管内で完結する在来線の特急列車も、同様に結果画面にリンクが出てこないことがある。交通機関情報をタップして、次の画面で切符の購入リンクがあるかどうかを確認してみよう。
この他、いろいろと経路検索を試しているが、予約連携できたりできなかったりするケースも見受けられる。データベースの最適化が進めば、このような事象はなくなるだろう。
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