バッテリーによる連続稼働時間は、LinkBuds単体で最長5時間半、充電ケース併用で最長17時間半となっている(いずれもコーデックは「AAC」、DSEEとイコライザーは「オフ」、他の設定は初期設定のままである場合)。
バッテリー残量が20%を下回ると、ポーンという音とともに「バッテリーが少なくなりました」とアナウンスが流れる。その際、一時的に音楽再生が止まり、アナウンスが聞き取りやすくなる。
条件を変えればこれよりも少し長持ちするようだが、それでも他の完全ワイヤレスイヤフォンと比べると短い。
その分だけ本体とケースはコンパクトになっている。ケースの形状は手で握りやすい上、ポケットにも収まるサイズ感なので、携帯しやすいはず。同じソニーのハイエンドイヤフォン「WF-1000XM4」と比べるとLinkBuds本体のサイズは約51%、ケースのサイズは約26%削減されている。2022年2月時点では、ソニーの完全ワイヤレスイヤフォンとしては最小かつ最軽量だという。
かつて見たことのないLinkBudsの形状とクセのある装着方法に驚くが、開放型かつ耳をふさがない構造が差別化要素となるだろう。
やはり、「リアルとオンラインをつなぐ」「常時装着」という概念は、体感しないとイメージしにくいが、コンテンツや発想と組み合わせることで、いろいろな使い方ができそうな製品でもある。
これまで音楽と映像、そしてエンタテインメントで成功を収めてきたソニーだから生み出せた価値がLinkBudsにはあると感じた。これを機に、耳をふさぐイヤフォンからLinkBudsに乗り換えてみるのも一考の価値がある。
「オンライン」と「リアル」がリンクする――ソニーが語る“耳をふさがない”ワイヤレスヘッドフォン誕生の背景
ソニーが新型ワイヤレスヘッドフォン「LinkBuds」を2月25日に発売 耳をふさがないリング型ドライバーユニットを搭載
“音楽”と“周囲の音”を同時に聞けるイヤフォン「Xperia Ear Duo」発売 使い勝手は?
ソニー「WF-1000XM4」を試す ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤフォンで圧倒的な完成度
ソニー、LDAC対応の完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM4」発表 ノイキャン性能も進化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.