Xiaomiの最新モデル「Redmi Note 11」。Xiaomi 11Tの半分以下という2万円台とは思えない質感と性能なのだけど、じゃあ一見派手なカメラ性能はどうなんだい、ってとこなのである。
そりゃもちろん10万円オーバーのトップクラスの端末に比べるとスペック的に弱いけど、見た目は負けていない。見た目で勝ち負けってなんだよ、と思うけど、何しろカメラユニットの見た目がこれなのだ。
その見た目はこれ。
右下のはLEDなのであるが、あとの4つはカメラだ。カメラ部のデザインは前モデルのRedmi Note 10よりすっきりしてていい。
ただ、クアッドカメラかといわれるとちょっと違う。基本的には広角カメラと超広角カメラのデュアル。残りはマクロ専用カメラと、ポートレートモード時に仕事する距離測定用カメラだからだ。
一番大きいのがメインカメラとなる広角カメラ。画角は公表されていないけど、たぶん35mm換算で26mm相当くらい。そこまで広角ってわけじゃない。レンズはF1.8とこのクラスでは一般的なF値だ。
では撮る。
さくっといつものガスタンクから。AIカメラと称するくらいなのでAI機能はもちろんオンで。建物と認識されたのでちょっとコントラストが上がってキリッとした映りになった。
カメラアプリには2xのボタンも用意されているので2倍で。でも望遠カメラは持っていないので、デジタルズームになる、んだけれども、元が5000万画素あるので、ちょっとディテールはもやるけど、実用性は十分だ。
超広角側は0.6倍で、画素数は800万画素。だからサイズ的にちょっと小さい。
広角カメラに力を入れて超広角カメラはそこそこといういい感じのメリハリだ。
でも大事なのはカメラユニットの性能じゃなくて、撮った人が最終的にどれだけ満足できるかだから、その点、AIを駆使して画作りできる時代になったのは廉価なスマホにとって朗報かと思う。
では春らしく華やかな写真から行こう。AIで花と認識された青空と桜(ちなみにソメイヨシノではありません。ソメイヨシノよりちょっと色が濃い)。
さらにそれをポートレートモードで背景ぼかし。
ポートレートモード的には難しいシチュエーションだけど、そこそこ背景がぼけていて悪くない。
ただ、この2枚を見比べると、花びらの色が違う。通常の写真モードで撮った方が明るく華やかで、写真モードではAIを使って被写体を認識して、それに合った画作りをしてくれているってことだ。
せっかくなので華やかに、菜の花と桜と青空のコンビで。2xのデジタルズームで撮っているので拡大して見るとディテールが粗いけど、色や階調はいい感じに華やかだ。
「花」といえばマクロ機能も忘れてはいけないが、マクロカメラは200万画素と画素数が少ないのでクオリティー的にはそこまで高くない。写真モードからメニューを呼び出し、そこでマクロを指定する。季節なので、ソメイヨシノの花をマクロで撮ってみた。
話は戻って、AIの話。AIの効きってけっこう大事で、料理でもかなり差が出る。フィルター機能でさらにその傾向を強調する「グルメ」ってフィルターがあるので、それも合わせて、AIあり、なし、あり+グルメフィルターの3枚を並べてみた。
グルメフィルターかけると、さらに色が濃くてちょっと赤みが増して、こってり感が出る。何を撮るにしても、被写体がはっきりしていたら、「AI」とあるアイコンが変わったのを確認して撮るのがいい。
うちの黒猫もちゃんと猫と認識してくれていい感じになった。
面白いところでは五重の塔は「塔」と認識してくれたこと。けっこういろんな被写体が用意されている。普通の建物と認識したときとどう違うのかはちょっとよく分からなかったけど。
特にAIが被写体を認識しないときの写りは鮮やかすぎずナチュラルな感じ。
さらに夜。暗所では夜だとAIが認識されるけど、自動的に夜景モードに切り替わるわけじゃないので、夜景撮影専用機能で撮りたいときは別途「夜景」機能に切り替える必要がある。
その前に、カスタマイズで「カメラモード」の切替えを「タブ」から「パネル」に切り替えておくのがおすすめ。
デフォルトの「タブ」だとカメラモードをいったん横スクロールで「その他」を表示させてからタップしてその他のモードを表示させなきゃいけないけど、「パネル」にするとフリックするだけで「その他パネル」を開ける。手間が全然違う。
で、パネルを表示したら「夜景」を選ぶ。
通常の写真モードで撮ったものと夜景モードで撮ったものを比べると、夜景モードの方が(撮影に時間はかかるけど)暗部までちゃんと撮れている。
夜景の映りに関しては上位モデルにちょっと劣るかな。
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