米Qualcommは5月20日(現地時間)、ARメガネのリファレンスモデル「Wireless AR Smart Viewer」を発表した。
先代の「AR Smart Viewer」(2021年11月発表)は「Snapdragon XR1」を搭載し、USB Type-Cケーブルで接続する仕様だったが、Wireless AR Smart Viewerは新しいプロセッサ「Snapdragon XR2」を搭載し、Wi-Fi 6/6EとBluetoothによる無線接続が可能になり、フレームが40%薄くなった。
Wireless AR Smart Viewerの製造は中国の精密機器メーカーGoertekが行い、ARヘッドセットのコンテンツ開発者向けプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」に対応する。
片目当たり1920×1080ピクセル、90Hz駆動のマイクロOLEDディスプレイを備え、視野角は先代の45度から40度になり、やや狭くなった。RGBカメラとデュアルモノクロカメラも装備しており、6DoF(6自由度)でのヘッドトラッキングとジェスチャー認識によるハンドトラッキングを可能としている。
ワイヤレス接続による映像遅延については、接続先のスマートフォンまたはPCに、FastConnect 6900チップが搭載されていれば、レイテンシを3ミリ秒未満に抑えることが可能だという。
Wireless AR Smart Viewerを採用するメーカーや製品化時期は明かされていないが、既に一部のパートナーへ提供されている。
Qualcomm、「8」より10%高速なハイエンド「Snapdragon 8+ Gen 1」発表
かければ目の前に広がる巨大画面 スマートグラス「Nreal Air」を使ってみて分かったこと
ドコモとKDDI、スマートグラス「Nreal Air」を3月4日に発売 約4万円
スマートグラス「Nreal Air」が好調 予約注文分は3月4日より順次出荷に
ドコモ、Googleのメガネ型ウェアラブルデバイスを法人向けに販売 先着200社限定トライアルもCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.