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「マイナポイント第2弾」に申し込んでみた 合計2万円の特典を得るのに必要なことは?スマホ決済のお得な活用術(1/2 ページ)

» 2022年07月07日 12時01分 公開
[綿谷禎子ITmedia]

 ポイントやお得なことが大好物。そんな筆者は「マイナポイント第2弾」の健康保険証と公金受取口座の申し込みを心待ちにしていた。その申し込みが2022年6月30日に開始したので、早速申し込んでみた。

マイナポイント 「マイナポイント第2弾」の申し込み状況確認の画面

マイナポイントって何?

 そもそも「マイナポイント」とは、マイナンバーカードを取得した上で一定の手続きを行った人に対してポイントを付与する、総務省が実施するポイント還元事業。

 第2弾では3つの施策が行われている。施策1が、対象のキャッシュレス決済サービスへの2万円のチャージまたは買い物で、最大5000円分のポイントがもらえるというもの。これは第1弾と同じもので、筆者は既に獲得済み。施策2がマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする申し込みで、7500円分のポイント付与。そして施策3が公金受取口座の登録で、こちらも7500円分のポイントが付与される。

マイナポイント 「マイナポイント第2弾」の内容と申請開始日

 第1弾や施策1では2万円のチャージまたは買い物が必要と、ポイントを獲得するために出費が必要になったが、今回の施策2と施策3では「マイナポータル」アプリで操作するだけで、合計1万5000円分のポイントがもらえる。実にお得だ。

 もちろん、「健康保険証として利用するといっても、使える医療機関が少ないよね」「公金受取口座として銀行口座を登録したら、入金状態を確認されるんじゃないの?」といったことを思う人もいるだろう。

 マイナンバーカードは2021年10月20日から健康保険証として利用できるようになり、対応する保険医療機関・薬局は拡大中。2023年4月からシステム導入義務化を目指す方向で検討が始まっているので、間もなくどこでも利用できるようになるだろう。スマホアプリで薬剤情報や医療費通知情報、特定健診情報などが確認でき、確定申告で医療費控除の手続きをするときにも、医療費通知情報を自動入力できるのが便利。

 公金受取口座の登録も、あくまで緊急時の給付金などの申請や受取を速やかに行うためのもの。預貯金残高などの情報が知られることはなく、税務調査などの法令に基づく場合を除いて、預貯金口座の残高や取引記録などが確認されることはないとする。

マイナポイント第2弾の申請をしてみた

 ということで、早速、公金受取口座の登録を行ってみた。マイナポイントの手続きは市区町村窓口や郵便局、コンビニのマルチコピー機、携帯ショップなど、全国約6万8000カ所でもできるが、マイナンバーカード読取対応のスマホ(iOS 13.1以上、Android 6.0以上)を持っている人なら、スマホから操作するのが手軽。筆者はスマホで手続きを行った。なお、WindowsのPCやタブレットなどから申し込む人は、Microsoftのサポート終了により、6月17日以降はInternet Explorer11では操作できないので注意したい。

 健康保険証の利用申し込みは既に行っていたので、「マイナポータル」アプリで公金受取口座を登録した。操作方法は次の手順を参考にしてほしい。

マイナポイント 公金受取口座の登録手順

 健康保険証の利用申し込みや公金受取口座の登録が終わったら、「マイナポイント」アプリでどのポイントをもらうかを登録する。この順番は逆でもよい。選択できるキャッシュレス決済サービスは、6月30日には82事業者、7月下旬からは92事業者と順次増加していく。

 筆者は第1弾でSuicaのJRE POINTにしたが、「今回はどうしよう。PayPayにするか、d払いか。nanacoという選択肢も捨てがたい」などと、どのポイントにするのかひたすら悩んだ。結局、JRE POINTにしたが、正直、このポイント選びが一番、難しいのではないかと思う。

 次からはポイントの申請方法を紹介しよう。ポイントの申し込みはマイナポイントアプリで行う。申し込み初日でアクセスが集中しているせいか、待ち時間が表示された。

マイナポイントマイナポイント 「マイナポイント」の登録画面(左)、待ち時間が表示された(右)

 マイナポイントアプリへのログインは、マイナンバーカードを市区町村の窓口で受け取ったときに設定した数字4桁の「利用者証明用パスワード」を入力する。この番号を3回連続で間違えるとロックされ、解除するには市区町村の窓口での手続きが必要になるので要注意だ。

マイナポイント パスワードを入力。間違わないよう注意

 その後、マイナンバーカードを読み取る。このときに驚いたのが、マイナンバーカードの読み取り場所を、筆者のスマホを例に表示したことだ。カラーも同じで、この情報はどこから入手したのだろうと不思議に思った。とはいえ、マイナンバーカードの読み取りで一番、苦労するスマホのかざし方を、自分のスマホで表示されたのは分かりやすいと感じた。

マイナポイント 自分のスマホでかざし方が表示されるのが分かりやすい

 筆者は健康保険証と公金受取口座を一緒に選択したが、1つ1つ申請することも可能だ。申し込みを進めると、前回、第1弾で申請したJRE POINTの情報を表示。登録に必要なJRE POINT交換番号などが既に記入されているので、同じポイントで申請するとラクだ。その後、利用規約に同意するなどして、申し込みが完了。ポイントはJRE POINTの場合、付与条件を達成した翌月中旬に付与されるようだ。

マイナポイントマイナポイント 施策1、2、3のどれを申し込むか選択する(左)、第1弾で申し込みをしている人ならその上方が表示されている(右)

 マイナポイントアプリでのポイント申請は、第1弾のときに行っていても、今回分として改めて操作が必要になる。忘れずにやっておこう。

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