「Google Pixel Buds Pro」クイックレビュー 最近のAndroidスマホならセットアップ簡単(3/3 ページ)

» 2022年07月29日 02時08分 公開
[井上翔ITmedia]
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Pixel Budsアプリがあると初期設定が分かりやすい

 先述の通り、Pixel Buds Proの全機能を利用するには、Android 6.0以降のスマホ/タブレットにPixel Budsアプリをインストールする必要がある。

 Pixel Buds Proのセットアップ時にアプリをインストールした場合、アプリの初回起動時に「Google Pixel Buds Pro へようこそ」という画面が表示される。この画面の「始める」をタップすると、ウィザード形式で初期設定を進められる。

 なお、ウィザード形式で行える各種設定は、個別に後から変更することもできる。

セットアップ 適切なイヤピースが入っているかどうか、自動で調べてくれる
セットアップ 操作方法のチュートリアルやGoogleアシスタントの設定も行える
設定画面 普段の設定やファームウェアの更新もこのアプリから行える

複数デバイスとの同時接続も可能(条件あり)

 先述の通り、Pixel Buds Proはマルチペアリングに対応している。通常、マルチペアリングに対応するBluetoothイヤフォンでも実際の接続は“1対1”となることも多いのだが、Pixel Buds ProではAndroid 8.0以降を搭載するスマホ/タブレットに限り2台同時に接続できる「マルチポイント接続」が可能だ。

 マルチポイント接続をする場合は、端末側で事前に設定をしておく必要がある。端末設定の「接続済みのデバイス」にあるPixel Buds Proの設定を開いて、マルチポイントを「オン」にすればOKだ。設定項目が見つからない場合は、Pixel Budsアプリ内にも同様の項目がある。

 マルチポイント接続中の音声再生は「早い者勝ち」で、先に再生を始めたデバイスが優先される。他方のデバイスに電話などの着信があった場合は、自動的にメディアの再生が停止され、接続先が切り替わって着信を行える。着信を伴わないメディア音声の再生ソース(端末)の切り替えは、「音声を再生中のデバイスで再生を停止→他方のデバイスで再生を開始」というシンプルな手順で行える。

 なお、これとは別に「音声の切り替え」という機能もあるが、これはGoogleアカウントでひも付いた複数の端末とイヤフォンの間で状況に応じて音声ソースを自動的に切り替えるというものである。できることはマルチポイント接続とおおむね同じだが、機序が異なるようである。

切り替え Android 8.0以降のスマホ/タブレットでは「マルチポイント接続」「音声の切り替え」を利用できる。マルチポイント接続は、異なるGoogleアカウントがセットアップされた端末との組み合わせでも利用できる

付けごこちは良好

 ここまで、肝心のイヤフォンの付け心地について何も触れてこなかったので、感想を簡単に述べようと思う。

 人によって耳の形は千差万別だが、イヤフォン形状の工夫と3つのサイズの柔らかいイヤーチップ、そして自動最適化機能の搭載によっておおむねどのような形でも快適に使えるようになっているという。

 筆者の耳には合うイヤフォンはそれほど多くない(と思っている)のだが、Pixel Buds Proのそれはデフォルトでもしっかりと装着できた。ただ、繰り返しだが耳の形は千差万別なので、家電量販店の「イヤフォン試用(試着)コーナー」にPixel Buds Proがあるなら、一度装着させてもらった方が良い。これは、イヤフォン全般にいえることではあるのだが……。

付けてみた イヤフォンを選ぶ(と思われる)筆者の耳でも、Pixel Buds Proはしっかりフィットした。ただ、耳の形次第の面があるので、試用(試着)できるならさせてもらってから買った方が良い(これはイヤフォン全般にいえること)

 Pixel Buds Proは、ユーザーの耳に最適化されたアクティブノイズキャンセリング機能「Silent Seal(サイレントシール)」を搭載している。これは非常に効果てきめんで、思った以上に良い感じで周辺の騒音をカットしてくれる。「カットされすぎて不安」という場合は、透過(外音取り込み)モードにすれば、必要な環境音はきっちり取り込んでくれる。

 今回は、十分なレビューを行う時間を確保できなかったこともあり、詳しい感想は機会を改めて紹介する予定だ。楽しみにしていてほしい。

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