―― これまでのモデルでは本体の持ち上げやすさを意識した側面の形状でした。AQUOS R7ではフラットになりましたが、考えが変わったのでしょうか。
平嶋氏 トレンドを見つつ判断しています。AQUOS R6はどちらかというと、3Dガラスでデザイン性、つまりフラグシップにふさわしいデザインとしていました。それに対して、R7は普段の生活になじみやすいデザインに仕上げたため、ディスプレイ面、側面をフラットにしました。
ユーザビリティに直結する部分ですと、背面が少しラウンドしておりまして、そこに指がかかりやすいようにしています。考えが大きく変わったわけでは決してありません。
―― 背面はざらつきのある質感になっていますね。何か意図したものでしょうか。
平嶋氏 角度を変えると光沢感が表れます。特別な粉や溶剤を混ぜたことにより、このようなざらつきのある手触りを実現しつつ、光沢感も表現できたと思います。
―― ベーシックな色を投入された印象を受けました。何かトレンドを意識したカラーなのでしょうか。
平嶋氏 AQUOS Rのブランドカラーでもある黒はたたずまいを意識しています。デジタルカメラ、一眼レフカメラからもインスピレーションを得ています。グレーはニュアンスのある明るいカラーを意識したものになります。目立ちすぎないシルバーとなっています。
―― Google アシスタントキーが廃止されました。いらない、という意見を聞きますが、実際、どうでしょうか。
平嶋氏 こちらはAndroid OSの振る舞いが変わったこと、それに追従したものになります。Google アシスタントの呼び出しは電源キーの長押しでもカバーできるので、特に設ける必要がないと判断したものになります。シンプルスマホでは専用キーがありますので、商品特性やお客さまのニーズに合わせて決めています。
ライカの監修による1型センサーのカメラを搭載したことで話題を集めたAQUOS R6の発売から1年。後継機のAQUOS R7は、スマートフォンに特化したセンサーに刷新することで、AQUOS R6の弱点だったAF性能を改善させ、モノクロカメラの搭載で解像感の向上も図れた。シャープならではの省電力性に優れたIGZOディスプレイも健在で、AQUOS R7ではフレーム補間やAI超解像といった機能も追加した。
AQUOS R7はドコモとソフトバンクから販売されており、税込みでドコモが19万8000円、ソフトバンクが18万9360円という価格がネックだが、「カメラ」の機能と「ディスプレイ」の品質にこだわる人には一考の価値があるだろう。
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