ここまではDesire 22 proとVIVE Flow、そしてVIVERSEを組み合わせてできることを紹介してきたが、Desire 22 pro単体での訴求ポイントはどこにあるのだろうか?
それはおサイフケータイだ。HTCはおサイフケータイや防水といった日本独自仕様を「海外メーカーとしていち早く実現した」(川木氏)メーカーでもあり、ベースとなるグローバルモデルを、日本市場へ投入する場合の必須機能だと捉えている。
そのためDesire 22 proはおサイフケータイ、IP67の防水/防塵(じん)に対応している。
対応バンドもおサイフケータイや防水と同様にHTCが注力した部分だ。5Gの周波数帯のうち、高速通信を実現するために重要なミリ波帯(Band n257)には対応しないものの、NTTドコモの5G専用の周波数帯であるn78とn79や、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルのn77をしっかりとカバーしている。このうち、n77とn79は日本市場のモデル向けに追加したバンドだ。
日本市場限定カラーがあるのもDesire 22 proの売りの1つだ。金色のカメラフレーム、電源ボタンをアクセントとしたダークオーク、グローバル市場でウェーブゴールドとして展開されているカラーはチェリーブロッサムとして日本向けに投入。そして日本限定カラーとなるのがサルサ・レッド。こちらは日本限定生産のため10月末に発売予定という。
約4年ぶりにSIMフリースマホ市場に挑むHTCに対して最後に感じたことは、「今後も継続的に製品を投入していくのかどうか」という点。児島氏は日本市場向けにもスマートフォンを年に1〜2機種くらいずつ投入していく考えを示していた。このブランクをどう穴埋めするのかまでは明かさなかったが、「これからの時代を見据えたモデル」(児島氏)でもあるDesire 22 proの新モデル続投に期待したい。
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