iPhone 14シリーズでもTouch ID(指紋認証機能)は復活せず

» 2022年09月08日 06時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 Appleが9月8日(日本時間)に発表したiPhone 14シリーズでは、Touch ID(指紋認証機能)が復活しなかった。

Touch IDとFace IDの違いは?

 Touch IDを初めて搭載した機種は2013年発売のiPhone 5s。それ以降の機種でもTouch IDの採用は続いたが、2017年にiPhone 8と同時発表となったiPhone Xではディスプレイの全画面化に伴い、ホームボタンとTouch IDが廃止。代わりに顔認証システムのFace IDが採用された。これ以降、iPhone SEシリーズを除き、iPhoneにTouch IDは搭載されていない。

Touch ID iPhone SEのTouch ID

 Face IDは通常のインカメラとは別に設けられた「TrueDepthカメラ」で認証する。これを使い顔の「深度マップ」と「赤外線イメージ」を作成し、そのデータを登録済みのデータと照合。これにより本人かどうかを判断する。

  • 赤外線カメラ
  • 投光イルミネーター
  • ドットプロジェクタ

 ただ、認証時に画面(カメラ)を見なければ認証ができないことから、机上に置いたiPhoneのロックを解除するためだけに、カメラをのぞき込んだり、手に取ったりしなければならず、登録した指がセンサーに触れるだけで認証できるTouch IDと比べて面倒だ。

 マスクを付けた状態でも同じことがいえる。iOS 15.4以降なら“マスクを着けたままFace ID”が利用できるものの、通常のFace IDと手間はほぼ変わらない。

Touch ID マスクをしたままだと、認証しづらい場合があるFace ID

画面内指紋認証は他社で既に実現

 で、実際はiPhone 14シリーズでのTouch ID採用は見送られた形だが、他社を見ると既に画面内にセンサーを埋め込んだ、画面内指紋認証対応のスマートフォンが登場している。国内で販売されている主要なハイエンドクラスとしては、「AQUOS R7」「Galaxy S22」シリーズが超音波式の画面内指紋認証を採用している。

Touch ID スピーディーにロックを解除できるAQUOS R7の3D超音波指紋センサー

 もちろんAppleがiPhoneに画面内指紋認証を採用しない、と断言することはできない。実際、Appleの情報に詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は、Appleが2023年には画面内指紋認証を採用するとの予測を明らかにしている。

 画面内指紋認証でなくても、iPad Air(第5世代)や、Xperia 1 IVのように、センサーを側面のボタンに内蔵するという形でもいいはずだ。ただ、サイドキーが右側面にあるiPhone(iPhone 12/13/14)は、右手で握ると親指が、左手で握ると人さし指か中指がちょうどこのサイドキーに触れる形になる。

 つまり持ち手によっては、快適にロック解除ができない……。なので個人的には、一刻も早く画面内指紋認証対応のiPhoneが登場することを切望したい。

Touch ID サイドキー(電源キー)に指紋センサーを内蔵したiPad Air(第5世代)やiPad mini(第6世代)

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