eSIM普及の起爆剤に? iOS 16の新機能「eSIM クイック転送」のインパクトと課題石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2022年09月17日 09時30分 公開
[石野純也ITmedia]

eSIM クイック転送に挑戦! わずかな時間で移行が可能に

 筆者も、9月16日に購入した「iPhone 14 Pro」に、それまで利用していた「iPhone 13 Pro」からeSIMのプロファイルを移してみた。セットアップは、iPhone 13 Proから直接データを転送する形にしたが、アクティベートが終わると、iPhone 14 Pro側に「電話番号を転送」という画面が現われる。「電話番号を転送」をタップすると、eSIMプロファイルの移行が始まる。

eSIM クイック転送 左がiPhone 13 Pro、右が14 Pro。アクティベートが終わった後、SIMの移行が始まった

 この機能に対応した電話番号の一覧が表示されるので、転送したいものを選択。ここでは、まずauのeSIMを移すことにした。すると、iPhone 13 Pro側の画面が変わり、サイドボタンをダブルクリックするよう求められる。プロファイルの転送を承認するためだ。指示に従いダブルクリックをすると、転送が始まり、程なくしてiPhone 14側の画面に「モバイル通信設定完了」の画面が表示された。写真を撮りながらだったため、少々時間はかかったが、画面をタップしていくだけなら1分程度で済んだ作業だ。

eSIM クイック転送 転送可能な電話番号が表示される。ここでは、auを選択した
eSIM クイック転送 転送元(iPhone 13 Pro)側での承認が必要になる
eSIM クイック転送 しばらくすると、iPhone 14 Pro側でau回線が有効になった。ログインなどの手続きも不要で、非常に簡単だ

 ここで転送できるのは1回線だけなので、iPhoneにeSIMプロファイルを複数入れてDSDS(デュアルSIM/デュアルスタンバイ)で利用している場合、アクティベート完了後にももう一度eSIMプロファイルの転送をする必要がある。「設定」アプリで「モバイル通信」を選び、「eSIMを追加」をタップし、「その他のオプション」を選ぶと、「モバイル通信を設定」という画面が現われる。ここでは「近くのiPhoneから転送」を選択した。

eSIM クイック転送 初期設定が終わった後でも、eSIMの転送は可能。新しい方の端末(iPhone 14 Pro)の「モバイル通信」設定を開き、「eSIMを追加」を選択。Bluetooth経由で転送する際には「その他のオプション」を選択すると、「近くのiPhoneから転送」のメニューが現われる

 Bluetooth経由で転送する場合、検証コードの入力が必要になった。機種変更後のiPhone(ここではiPhone 14 Pro)の画面に6桁の数字が表示されるので、それを機種変更前のiPhone(ここではiPhone 13 Pro)に入力する。最後に、アクティベーション時と同様、機種変更前のiPhoneで承認が求められるので、サイドボタンをダブルクリックする。これだけの手続きで、2つの回線がiPhone 14 Pro側に移った。

eSIM クイック転送 Bluetoothで転送する場合、検証コードの入力が必要になる

 auは「my au」アプリ上で、eSIMプロファイルの再発行ができるため、手動で操作してもそれほど時間を取られるわけではないが、povoはオペレーターとのチャットが必要になる。身分証明書を持った自撮りも必要になり、それが終わってもeSIMプロファイルが発行されるには時間がかかる。こうした手間を省き、数分でeSIMプロファイルを2回線ぶん移せたのは、非常に手軽だった。

 欲を言えば、アクティベーション時に2回線同時に移せるとさらに手順は少なくなる。2回線とは言わず、iPhoneに入れたeSIMプロファイルをまとめて転送できるようにしてほしい。店舗に足を運んだり、郵送を待ったりする必要がなく便利なeSIMだが、端末とのひも付けが強固なこともあり、機種変更には少々手間がかかっていた。eSIM クイック転送機能の登場したことで、物理SIMの使い勝手に一歩近づいた格好だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月12日 更新
  1. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  4. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  5. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  6. Amazonで整備済み「AQUOS sense8」が9%オフで3万円以下 6GB+128GB、5000mAhバッテリー搭載 (2026年02月11日)
  7. 2048Wh、瞬間最大出力2400Wのポータブル電源「EcoFlow DELTA 2 Max」が25万円→9.4万円に (2026年02月10日)
  8. Amazonで整備済み「Galaxy S22 Ultra」ドコモ版が6万4800円 本体にSペンを標準装備 (2026年02月10日)
  9. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年