世界を変える5G

5Gユーザーの7割が4Gとの違いを「意識していない」 MM総研の調査より

» 2022年09月27日 16時00分 公開

 MM総研は、9月27日に「5Gスマホの利用用途/サービス(2022年7月)」の調査結果を発表した。調査対象は15〜69歳の男女で、回答件数は4万21人。

 スマートフォン利用者にスマートフォンで週1回以上利用するサービスについて聞いたところ、5Gスマートフォン利用者は「動画のダウンロード、ストリーミング再生」が47.6%、「アプリのダウンロード」が34.0%、「音楽のダウンロード、ストリーミング再生」が26.2%、「オンラインゲーム」が24.4%、「電子書籍の閲覧・読書」が21.7%となる。

MM総研 スマートフォンで週1回以上利用するサービス

 4Gスマートフォン利用者と比べると動画のダウンロード、ストリーミング再生は5Gスマートフォン利用者の方が8ポイント高く、音楽のダウンロード、ストリーミング再生も5Gスマートフォン利用者の方が7.7ポイント高くなっている。また、5Gスマートフォン利用者は4Gスマートフォン利用者よりも月間で利用するデータ通信量が3.9GB多い。

MM総研 スマートフォンの月間モバイルデータ通信量(GB)

 5Gスマートフォン利用者に対し、週1回以上利用するサービスの中で5G通信を意識して利用したサービスについて聞いたところ「とくに意識して利用したサービスや機能はない」が69.0%となった。4Gスマートフォン利用者に対し、5G通信で利用したいサービスについて聞いたところ「とくに利用したいサービスや機能はない」が48.8%となる。

MM総研 5G通信を意識して利用した経験があるサービス(複数回答)

 スマートフォンで利用するサービスについて、5Gスマートフォン利用者に対しては5G通信を意識して利用した経験を、4Gスマートフォン利用者に対しては5G通信を活用したサービスの今後の利用意向について聞いた。両者とも「動画のダウンロード、ストリーミング再生」が最も高いが、5Gスマートフォン利用者の「5G通信を意識して利用している」割合は、4Gスマートフォン利用者の「5G通信で利用したい」割合を13.9ポイント下回っている。動画コンテンツが5Gで今よりも快適に利用できるようになるとの期待がある一方、利用実態はその期待とは大きくかけ離れている結果となった。

MM総研 5G利用者のサービス利用経験と4G利用者の 5Gでのサービス利用意向(複数回答)

 これらの結果から、5Gスマートフォン利用者は4Gスマートフォン利用者よりもデータ通信サービスを利用しているものの、実際に利用する中で5Gと4Gとの間に大きな違いを体感できていないことが分かった。同社は動画コンテンツのほかに5Gを活用したキラーコンテンツを発掘できていないことも原因のひとつと考え、積極的な5G利用を進めていくためには4Gまでとの違いの明確な訴求が求められるとしている。

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