シネマティックモードの一番のトピックは4対応とフレームレートに24fpsを選べるようになったこと。
シネマティックというからには24fpsの方が気分が出るよね、というだけかもしれないけど、気分は大事である。
より使われるようになるんじゃなかろうか。
シネマティックは一応人物を見つけ、その時々の構図で合わせるべき位置に自動的にフォーカスを合わせて前後をいい感じにボカして、シネマっぽい映像を作ってくれるのがウリ。
補足すべき被写体がいなくなると背景にピントが合う。その辺、上手に使うといい。4K/24fpsで簡単な動画を録ってみた。
人じゃなくて猫でもOK。猫を録った2本のシネマティック動画をAdobe Premiere Rushで1つにつないでみた。ちゃんと可能な限り猫の顔にフォーカスを合わせ、前後をぼかしてくれているのが分かる。
ちなみに、インカメラでも4Kのシネマティック動画を撮れる。うちの膝猫をインカメラシネマティックである。
これ、意外に使えそうなクオリティーじゃない? 室内で4Kでこのクオリティーだ。
今回のインカメラはあなどれない。
従来の動画系機能としては、スローモーション(4K対応はなし。フルHDで240fps)やタイムラプス撮影(こちらも残念ながら4K対応はなし)があるが、この2つは大きな進化なし。
というわけで、動画としてはアクションモードとシネマティックの4K&24fps対応が主な強化点だ。通常の動画撮影時に2x望遠が使えるのも何気に使い勝手がいい。
4Kのアクションモードも理屈では可能なのだけど(メインカメラの4800万画素モードを利用すれば、メインカメラのみになるけどできるはず)、8K動画も理屈では可能なのだけど(メインカメラが4800万画素……以下略)、そこは汎用(はんよう)性を重視したんだろう。アクションモードは超広角で撮りたいところだしね。
iPhone 14 Proの動画は飛躍的に何か派手なことができるようになったわけじゃないけど、きちんと必要な進化をしているのだ。
アクションモードでアクションだ、と盛りあがってムチャしてiPhoneを落とさないように。それをしたい人には耐衝撃性の強いケースをおすすめする。
モデル:長谷川実沙
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