最後にそれ以外の機能を。夜景はオート夜景をオンにしておけば、暗いとき、自動的に夜景モードになる。
手動での夜景モードでは撮影時間を選べる他、三脚にきちっとセットしてしばらくじっと待っているとシャッターボタンのデザインが「月」から「星」になり、1分以上かけてきれいな夜空の写真を撮ってくれる。
スマホ用三脚を持っている人は星のきれいな晴れた夜に、あるいは星がきれいに見えるところへ遊びに行ったらぜひ。
面白いところでは「モーション」機能もある。「長時間露光」と「アクションパン」の2種類あって、Pixel 6 ProではBeta版として提供されていた機能だが、今回もBeta版でした。
長時間露光はなんとなく想像しやすいと思うので、アクションパンを。目の前を横切るように歩いてもらっているところを流し撮りするのである。するとこんな写真を撮れるのだ。真っ昼間でもスローシャッター感。
動画の話も忘れちゃいけない。
従来通り、手ブレ補正は4種類。標準、ロック、アクティブ、シネマティック撮影だ。ロックは望遠撮影時に構図をロックする機能。アクティブは「アクティブ手ブレ補正」で、この場合は4Kを使えず1080Pになる。これはかなりぬるぬると気持ちよくブレを補正してくれるのが素晴らしい。
シネマティック撮影は「シネマティックパン」。速度が50%になりスムーズなパン撮影ができる。
で、これら4つは「動画」モード時の手ブレ補正のバリエーション。それとは別に新しく「シネマティック」モードが新設された。指定した被写体にフォーカスを当てて背景を大きくぼかし、24fpsで撮影する機能だ。映画っぽくなるということでシネマティックぼかし。
4Kは使えず1080Pになるがポートレートモードの動画版と思えばいい。iPhoneのシネマティックモードと似た機能だ。
途中、ちょっと被写体を見失ったけど、まあこんな映像を撮れるわけだ。
今回のPixel 7 Pro。前モデルとの機能の差をまとめると、
という4点。
でも細かい機能追加よりは、デジタルズームの処理がきれいで何倍でも好きなズーム倍率で撮って大丈夫とか、いろいろなシーンでの写りが安定しているとか、画作りが派手すぎないのでナチュラル派に最適とか、そういうスマートフォンカメラとしての基本性能の高さが一番の魅力かなと思う。
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