NTTドコモは11月14日、Appleのスマートフォン「iPhone 14シリーズ」から音声通話を行った場合、一定の条件を満たした通話相手の声が聞こえない可能性があることを明らかにした。現在、同社では本事象への対処方法を検討しており、暫定的な解決方法として「電話のかけ直し」を呼びかけている。
今回の事象は、以下の条件を全て満たすと発生する可能性がある。ただし、100%確実に発生するわけではなく、条件を満たしていても問題なく通話できることもあるという。
(※1)Xiエリア圏外でFOMAエリア圏内の場合、または端末側の設定でVoLTE(LTEネットワークを使った通話)を明示的に無効化している場合
本事象は発信先がドコモの「留守番電話サービス」や「転送でんわサービス」のセンターである場合も発生する恐れがある。一方で、他キャリアの携帯電話、固定電話や緊急通報機関(110/118/119番)との通話に問題は生じない。
ドコモによると、今回の事象は音声発信の際にドコモのネットワークと端末との間で正しく音声を処理できない場合があることが原因だという。iPhone 14シリーズに起因する不具合でもないという。
先述の通り、ドコモでは本事象に対する対応方法を検討している。端末側の不具合ではないとしていることから、ネットワーク側で何らかの改修を行うものと見られる。
何らかの改修が完了する前に本事象が発生した場合、電話をかけ直すことで正しく通話できるようになることがある。相手の声が聞こえない場合は、念のために「聞こえないからかけ直す」旨を伝えてリダイヤルするようにしよう。
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