シャープのカメラといえば1型センサーを搭載した「AQUOS R7」だけれども、AQUOSの売れ筋といえばミドルクラスのsenseシリーズ。しかも今回はカメラに力を入れたという。
その上、ハイエンド機並の大型センサーで、R7を継承する画質エンジンだという。
これはチェックしたくなるよね、ってことでいってみよう。
AQUOS sense7はカメラ部のデザインも変えてきた。R7と同じく中央にカメラを配置。この位置は縦でも横でも撮りやすくていいのだ。デザイン的にもカメラがいい感じに目立つ。
よし、カメラに力を入れるぞ、といっても、AQUOS sense7は「多くの方に愛される国民機」を目指しているから、むちゃなコストもかけられない。
ボディーは薄くて軽くてシンプルに、価格もリーズナブル(税込みで5万円前後)に、でもカメラ性能を上げたい、というわけだ。
そこで、メインの広角カメラの強化に集中したのである。センサーサイズはR7の1型には及ばないが、1/1.55型と従来機に比べて66%の大型化。画素数は5030万画素に上がった。
全画素での像面位相差AFを実現。要するにセンサーサイズが大きくなって基本画質が上がり、センサー上のどこででもAFが効き、AFも2倍に速くなったということだ。
その分、超広角カメラやインカメラの性能はそこまで上がってない。メリハリがついた構成だ。
では撮ってみよう。他の高画素スマホと同様、AQUOS sense7も通常の写真モードでは約1250万画素となる。で、レンズは23mm相当でF1.9だ。
いつものガスタンクで画質チェック。
では、フラグシップ機のAQUOS R7と比べたらどうか。全体の色味と中央部のディテールを見比べてみよう
基本的な画作りは同じだけど、AQUOS sense7の方がちょっと色が濃くてくっきりしていることが分かる。
続いて2x。
おおむね悪くない。ガシガシと倍率を上げてみよう。
最高の8xになると、ちょっと斜めの線が凸凹するなど気になるところも出てくるので、使うなら3xくらいまでかな。
デジタルズーム時のクオリティーが問われる昨今、もうちょっと頑張れるはず。
人物でも比べて見よう。基本的なテイストは同じだが、肌色の出方がちょっと違う。
センサーの違いもあるだろう。
ちなみに、AQUOS sense7は5000万画素モードで撮ることもできる。AQUOS R7は「その他」に「ハイレゾ」モードがあってそれを使うのだが、AQUOS sense7は通常の「写真」モードの「写真サイズ」の「4:3」のところから「50.0M」を選ぶ方式。最初、5000万画素モードもどこかにあるはずだ、でもどこにあるか分からんー、と探してしまった。
で、50Mモードだとここまでディテールを撮れる。
もう1つの超広角カメラは800万画素と画素数は控えめで、3264×2448ピクセル。35mm判換算で15mm相当だ。
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