子どもの“YouTube見過ぎ問題”にどう向き合う? 視聴時間を短くする3つの方法子どもとスマホの付き合い方(1/2 ページ)

» 2022年12月08日 10時35分 公開
[鈴木朋子ITmedia]

 お子さんをお持ちの方なら、子ども達のYouTube好きはよくご存じでしょう。「うちではYouTubeを見せていない」というご家庭でも、周囲でうわさを見聞きしているでしょう。YouTubeを開けば、常に楽しい動画が更新され、何度でも見られます。今どきの子どもは幼い頃からYouTubeを見て、YouTubeとともに成長しているのです。

YouTube 子どもにYouTubeをどれだけ見せるべきなのかは、悩ましい問題です

 とはいえ、大人としては気掛かりな面もあるでしょう。特に長時間視聴の問題です。NTTドコモ モバイル社会研究所が2021年11月に発表した調査によると、YouTubeの利用頻度は他のアプリより高い傾向にあり、小1〜小3で約80%、小4〜小6では87%、中学生では90%に達しているとのこと。さらに、年齢が上がるにつれ視聴時間が増える傾向があります。

YouTube 子どもが利用しているサービスの種類とその利用頻度(学年別)(出典:モバイル社会研究所)

 誰もが動画を投稿できるYouTubeでは、動画の内容も保護者が心配になるポイントです。暴力的、または性的コンテンツや、炎上狙いの発言や行動をしている動画など、子どもに見せるにはふさわしくない動画も多く存在します。また、最近では減ってきましたが、「エルサゲート(Elsagate)」と呼ばれる動画があります。

 エルサゲートとは、子どもの好きなキャラクターに不適切な行動をさせる動画です。ディズニー映画「アナと雪の女王」の主人公「エルサ」と、政治スキャンダルなどの呼び名に使われる「ゲート」を組み合わせた言葉です。エルサゲートは必ずしもエルサを使った動画ではなく、子どもが好きなキャラクターの代表格としてキーワードに入っています。

 国内のエルサゲートは、「アンパンマン」や「しまじろう」などのキャラクターが使われています。公式キャラクターを動かしてドラマ仕立ての動画を作っていたり、手書きのアニメーションを作成したりしています。一見すると悪質な動画に見えないため、子どもがつい再生してしまうと、自分の好きなキャラクターが排せつするシーンや、暴力をふるう様子などが表示されます。

 エルサゲートに関しては、世界的に問題視されたため、YouTubeの対策も進んでいます。ただし、まだエルサゲートの動画は散見されます。もしエルサゲートを見かけたら、動画を「報告」してYouTubeに対応をお願いしましょう。

YouTubeには良質なコンテンツもたくさんある

 YouTubeの見せ方に悩む保護者の方は多いのですが、デメリットばかりではありません。

 お子さんが幼児の場合、家事をしている間に見せる保護者が多いでしょう。料理は包丁や火を使うため、少し離れた場所でYouTubeを見ていてくれたら安心です。掃除に関しても、集めたホコリを吸い込んだり、触ったりしては困りますよね。YouTuberがおもちゃで遊ぶ動画など、子どもが飽きずに見てくれる動画は暮らしを助けてくれます。

 また、小学生以上になると、「マインクラフト」などのゲーム実況も人気となるでしょう。「ゲームをやめさせても動画でゲームを見ている」と嘆く保護者もいらっしゃいましたが、他のユーザーを見ることで「自分もこういうものを作りたい」といった発想のヒントになります。

 そして、YouTubeは興味があることを調べるには、最適のツールです。ダンスが好きなお子さんなら、ダンス動画で一緒に練習ができます。工作や料理、おしゃれの方法など、YouTubeにはハウツー動画がたくさんあります。

 中学生以上なら、一緒に勉強するハッシュタグ「#studywithme」を活用してもいいですね。「#studywithme」は、YouTubeを配信している人が勉強する様子を映しているだけの動画なのですが、一緒に勉強している気分になれます。テスト前などに「60分間勉強する」と決めたら、60分間勉強している「#studywithme」を流せば、サボりたい気持ちを抑えて勉強できますね。

YouTube YouTubeから「#studywithme」で検索すると、勉強をしている動画が多数ヒットします。この動画を見ながら一緒に勉強をすると、はかどりそうです

 また、学習塾の先生や高学歴YouTuberなどが配信している授業動画も参考になります。難しいと感じている項目でも、教え方が違うだけで理解が進むものです。歴史が覚えられないときはアニメなどで歴史を解説する動画を見られますし、数学は苦手な箇所だけ復習もできます。「勉強に関する動画なら、制限時間を超えて見ていいよ」と親が促すことで、視聴するかもしれません。

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