中古で2万円台、5年前の「iPhone X」は今でも使える? iPhone 14 Proと比べて分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年12月14日 11時30分 公開
[はやぽんITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 昨今の為替上昇などの影響により、携帯電話の価格上昇が続いている。日本でも人気のiPhoneも多くが10万円以上の価格設定となり、決して安価とはいえなくなった。アップデートが継続していることもあって、古い機種をなかなか乗り換えられずに使っている方も多いはずだ。あるいは、中古端末として古いiPhoneの購入を検討している人もいるだろう。

 今回は5年前に発売された「iPhone X」を改めて使ってみて、どれだけの実力があるのか、新しい機種に比べてどこが苦しいのかをまとめてみた。

 iPhone Xは2017年11月に発売され、当時の価格は11万円から。プロセッサに「A11 Bionicチップ」を採用し、同社のスマートフォンとして初めてNPUが搭載された。性能的にも大幅に強化され、独自設計のGPUを採用したことなど記憶に新しい。

 iPhoneとしては初めて有機ELパネルを採用し、ホームボタンがなくなったこともトピックだ。防水・防塵(じん)に加えて無接点充電にも対応。おサイフケータイも備えるなど、現在でも機能面の見劣りは少ないものになっている。世代的にはiPhone 8、iPhone 8 Plusも同じものになる。ちなみに、中古ならiPhone Xは2万円台から販売されている。

iPhone X ホームボタンがなくなったiPhone X
iPhone X 有機ELパネルを採用し、画面が広がった

 今回は普段iPhone 14 Proを利用する筆者が2週間ほど、5年前に購入したiPhone Xを再利用してみた。

iPhone X 背面を比較した。左がiPhone X、右がiPhone 14 Pro
iPhone X ゲオでの「iPhone X」(状態B)の価格(2022年12月14日時点)

5世代の違いは大きかった

 まずは性能面から見ていく。iPhone XはA11 Bionic、iPhone 14 ProはA16 Bionicと5世代分の差となる。そのため、体感的な性能では大きく変わってくる。単純にプロセッサの性能は2倍近い差があり、メモリ量やストレージ性能にも差が出ている。

 加えて、iPhone Xの発売時に比べると、3D表現を多用したより高性能かつ、多くのメモリを必要とするリッチなアプリが増えている。そのようなコンテンツを利用するにあたっては、iPhone Xでは推奨環境から外れていることもあり、動作には不満を感じてしまう。

 その一方、ブラウジングや SNS が中心といった使い方であれば、引っ掛かりこそあるものの、大きな問題なく利用できる。SNSアプリは多くが問題なく動くが、Twitterではスペース機能などを利用すると、本体がかなり発熱して動作が不安定になることがあった。

 参考までにGeekBench 5のベンチマークスコアを取ったところ、iPhone XとiPhone 14 Proでは大きな開きがあることが分かる。OSプラットフォームが異なるため正確な比較にはならないが、iPhone Xの性能はRedmi Note 11をはじめとした2万円前後で販売されているスマートフォンよりも高いスコアが出ている。

iPhone XiPhone X iPhone Xの結果(左)、iPhone 14 Proの結果(右)

 近年におけるリッチコンテンツの代表例ともいえる原神に関しても、Redmi Note 11が最低画質でも動作の引っ掛かりを感じる中、iPhone Xであれば同じ条件である程度遊ぶことができた。発売から5年が経過しているが、並のエントリースマホと呼ばれるものに比べると高性能であることがうかがえる。

 画面性能に関しては正直なところ、現行モデルとも大きく見劣りはしない。iPhone Xの画面はPro Motionという120Hz描写には非対応だが、先述のように有機ELディスプレイを採用している。標準モデルになるiPhone 14などと比べると大きな差はない。

 一方で、画面輝度や色表現などは後継機の方が大きな進化を遂げており、直射日光下での視認性でiPhone Xはかなり劣ることになる。ただし、iPhone Xでも画面自体は十分きれいではあるものの、発売から5年となれば経年劣化による焼き付きなども目立つようになってくる。

iPhone X 焼き付きが目立つようになってきた

 iPhoneに関しては液晶パネルのiPhone SE(第3世代)の存在もあり、こちらに関してはiPhone 8と大きな差もない。画面におけるイノベーションはさまざまな趣向を凝らすAndroidスマートフォンに比べると見劣りはする。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月25日 更新
  1. ダイソーで550円の「マグネット式ノートパソコン用スマートフォンホルダー」は磁力も強くて優秀だった (2026年05月23日)
  2. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  3. 「手書き」より「キーボード」を望む子供たち スマホ・PCが変えた文字入力の歴史と、今こそ見直したい手書きの価値 (2026年05月24日)
  4. あなどれないワークマンの“小物” 手頃で機能性に優れているのが決め手か (2026年05月23日)
  5. あの“ロボットマラソン”でHONORが優勝していた スマホ技術を応用した「Robot Phone」から家庭用ロボット実現へ、AI戦略の全貌 (2026年05月24日)
  6. なぜ? 「Rakuten WiFi Pocket 5G」販売再開も、Rakuten Linkは利用できず 理由を楽天モバイルに聞いた (2026年05月23日)
  7. ドコモが「5G SA」を5月27日から“いったん”無料化 今後の有料化にも含みを残す (2026年05月21日)
  8. MOFTのApple Watch向けシリコンバンドが15%オフ 無段階調節できる両面マグネット式 (2026年05月23日)
  9. ソニー、AIカメラアシスタントが売りのXperia 1 VIIIを発表――公式Xアカウントはなぜ大炎上したのか (2026年05月24日)
  10. 【ワークマン】1500円の「ベーシックアンカーボディバッグ」 二気室構造で必需品がまとまる (2026年05月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年