格安SIMを契約する際に注意が必要なのが通信速度です。ドコモ、au、ソフトバンクは1日中速いですが、格安SIMは昼や夕方に遅くなるキャリアがあります。今回は筆者が実際に測定した格安SIMの速度をもとに、オススメのキャリアやお得な使い方を解説します。
今回は以下の方法で格安SIMの4G通信の速度を測定しました。
ドコモ回線の格安SIMには「Xperia XZ1 SO-01K」、au回線には「Xperia XZ1 SOV36」、ソフトバンク回線には「Xperia XZ1 701SO」を用いていますが、Y!mobileとLINEMOは「ZenFone 3」、UQ mobileは「Galaxy S9 SCV38」で測定しました。ahamoとLINEMOは他キャリアと測定日が異なるので注意してください。また、今回は5G通信の速度は対象外としています。
なお、通信速度は測定タイミングや測定したエリア、環境などによって大きく変動します。あくまで参考としてお読みください。
まずはahamo(アハモ)の通信速度です。ahamoはドコモと同じ速度が出るため、1日中快適です。ほとんど100Mbps以上出ており、回線が混雑する昼でも速度が遅くなりません。筆者の測定ではなぜか2月20日(月)だけ少し遅いですが、それでも数十Mbps出ており高速です。
ahamoはドコモ回線のキャリアではトップクラスにオススメです。月20GBのデータ通信容量が月額2970円(税込み、以下同)で使え、さらに5分以内の国内通話かけ放題が料金に含まれています。2022年6月に開始した「大盛りオプション」を追加すれば月額4950円で月100GB使えるようになり、ドコモで「5Gギガホ プレミア」を契約するよりお得な場合が多いです。
ソフトバンクのオンライン専用プラン「LINEMO(ラインモ)」の通信速度も快適です。LINEMOはソフトバンクと同じネットワークをそのまま利用しているため、回線が混雑する時間帯でも速度は快適です。
LINEMOは料金の安さも魅力です。月3GBのミニプランは月額990円、月20GBのスマホプランは月額2728円です。LINEアプリで消費したデータ容量はカウントされない「LINEギガフリー」というサービスもあるため、LINEビデオ通話をよく使う人にもオススメです。
Y!mobileの通信速度も非常に速いです。最も回線が混雑する昼の12時30分でも、ほとんど100Mbps以上出ています。以前から速かったのですが、ここ数カ月はさらに速い速度が出るようになりました。
Y!mobileはソフトバンクより料金が安い上に、全国にある店舗でサポートが受けられるのがメリットです。家族割の割引額が大きいので、家族全員で契約すればさらに料金を節約できます。特に初めて格安SIMに契約する人にオススメのキャリアです。一方、店舗でのサポートが不要であればLINEMOの方がお得な場合もあります。
UQ mobileの通信速度も1日中速いです。ほとんどの測定で100Mbps以上の速度が出ており、昼や夕方も速度が全く落ちていません。速度面での心配は不要でしょう。
UQ mobileも全国に店舗があり、困ったときにはサポートが受けられます。Y!mobileと同じく、大手3キャリアから初めて格安SIMに乗り換える人にオススメです。プランM/Lの契約者は、アプリから節約モードをオンにすれば最大1Mbpsの速度でデータ容量を消費せずに通信できるので、YouTubeなどの動画をたくさん見る人にもオススメです。
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