ドコモが「eSIMクイック転送」機能を提供 iPhone間でeSIMを再発行可能に

» 2023年03月28日 15時58分 公開
[田中聡ITmedia]

 NTTドコモが3月28日、iPhoneとiPad向けに「eSIM クイック転送」機能の提供を開始した。ドコモとahamoの全プランで利用できる。

 eSIM クイック転送は、端末の設定だけでeSIMを再発行して他のスマートフォンやタブレットに移せる機能。ドコモの場合、これまでeSIMを再発行するにはWebサイトでの手続きや2段階認証などを経由する必要があったが、クイック転送ではBluetoothやクラウド経由で手軽に再発行できる。なお、auと楽天モバイルはeSIM クイック転送に対応済み。

 eSIM クイック転送の対象機種は以下の通り。

  • iPhone……iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 mini、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max、iPhone 13 mini、iPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max、iPhone 14 Plus
  • iPad……11型iPad Pro(第2世代、第3世代、第4世代)、12.9型iPad Pro(第4世代、第5世代、第6世代)、iPad Air(第4世代、第5世代)、iPad mini(第6世代)

 eSIM クイック転送を利用するにはiOS 16.4またはiPadOS16.4以上にアップデートする必要がある。日本国内で発売された機種以外では動作保証をしておらず、iPhoneとiPad間での転送には対応していない。

 受付時間は終日だが、毎週火曜日の22時30分から翌水曜日の7時まではメンテナンスのため利用できない。また、未成年契約の回線、法人契約の子回線、Web利用可否設定が拒否になっている場合は利用できない。

 eSIMはiCloudかBluetoothを経由して新端末に移せる。

 iCloudの場合、旧端末と同じApple IDを新端末に設定した上で、新端末の「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を設定」から該当する電話番号を選ぶ。

eSIM クイック転送 iCloud経由での転送方法

 Bluetoothの場合、新端末の「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を設定」で「近くのiPhoneから転送」を選び、旧端末で「続ける」を選択する。

eSIM クイック転送 Bluetooth経由での転送方法

 詳細な利用手順はドコモのWebサイトを参照。

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