カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは4月20日、米国市場のスマートフォンユーザーに関するアンケートの調査結果を発表した。それによれば、回答者の28%が「次に購入する端末は折りたたみスマホにする可能性がかなり高い」と答えている。「少し高い」と答えた層は16%で、合計44%となっている。
将来折りたたみスマホを購入する場合に選ぶブランドを聞いたところ、サムスン電子(46%)が最も多く、次点でApple(39%)、モトローラ(6%)となった。また、折りたたみスマホの形状については49%がフリップ型(縦に開くもの)、35%がブック型(横に開くもの)を選ぶと回答した。折りたたみスマホの開く形状でブック型を選んだ回答者は、女性の40%、男性の30%だとしている。この他、収入別に見ると月収1万ドル以上の層が折りたたみスマホを選ぶと回答していたという(41%)。
調査結果に関してカウンターポイントのHanish Bhatia氏は「米国で折りたたみスマホが主流になることは当分ないだろう。今後何年も従来型スマホと共存する。これまでにもさまざまなスマホの形状がタメされてきたが、サムスン電子の端末は成功している」としている。
同社Jeff Fieldhack氏は「サムスン電子は米国における折りたたみスマホの第1選択肢だが、iPhoneが折りたたみ型になるという期待は熱い。モトローラをはじめとしたAndroid端末メーカーも高級端末市場に食い込もうとしている。また、Galaxyの折りたたみスマホユーザーのかなりの部分がもともとGalaxy Noteシリーズのユーザーだが、完全に折りたたみスマホに置き換わったのではなく、一部がSシリーズに流れている」と述べている。
米国での折りたたみスマホは高価格で、必然的に若年層に受け入れられないという。折りたたみスマホについてはフリップ型、ブック型の他、ロール型、3面折りたたみといった形状が試作されており、没入型ディスプレイや背面カメラでの自撮り、マルチタスク作業といった点でのユーザー体験の向上に努めているが、壊れやすさ、使いにくさを懸念して購入を踏みとどまらせているとしている。
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