SamsungのGalaxy Zシリーズをはじめ、Huawei、OPPO、Xiaomiなど中国勢を中心に折りたたみ端末の開発が盛んに行われていますが、Googleも同社初となる折りたたみ端末「Pixel Fold(仮)」を間もなく発売する可能性があります。
Pixel Foldのうわさ2022年からありましたが、2023年に入り、モックアップとされるものが流出したり、実機ではないかというものが目撃されたり、小売リストを確認したという情報が出てきたりと、かなり具体的な内容が出てきました。
そこで今回は、Pixel Foldに関するうわさをまとめてみました。比較的、確度の高い情報が多いと感じますが、あくまでもネット上のうわさだということはご了承ください。
まず新しい情報から。9to5Googleは3月14日(米国時間)、リークした小売リストを確認したとして「Google Pixel Fold」が6月に発売されると報じています。Pixel 7aや廉価版のワイヤレスイヤフォン「Buds A-Series」の新カラーとなるブルーも登場するとのことです。
その小売リストによると、Pixel Foldのカラーは「Carbon」と「Porcelain」の2色。前者は黒またはグレー系の色合いで、後者は白だろうとのこと。また、Googleは「Haze Midtone」「Porcelain」「Sky」の3色で公式ケースを計画しているようです。ストレージは256GBと512GB。ただし512GBはCarbonのみとなります。
2022年末には、数多くの実績がある著名リーカーOnleaks氏が、海外テック系サイトHowtoisolveと協力し、予想レンダリングといくつかの仕様を公開していました。それによると、カバーディスプレイは5.79型、開いた状態では7.69型。Galaxy Z Foldなどよりも横幅が広く、OPPO Find Nに近いイメージのようです。開いたサイズは約158.7×139.7×5.7 mm (アウトメラのバンプを含むと8.3mm)。SoCには、Pixel 7/7 Proと同じ第2世代のTensorチップを搭載。メモリ12GBで、スタイラスをサポートする可能性があるとされています。
なお、この外観に関しては、YouTuberのDave2Dがケースモデル(サードパーティーがケースを作成するためのモックアップ?)を入手したとして動画を公開しています。それによると、ヒンジには、OPPO Find Nのような水滴型が使われるとのこと。これはディスプレイを曲げた際に折り目部分がヒンジ内に引き込まれることで曲率を大きくし、折り目が目立たなくなるというものです。同様のヒンジは、Galaxy Z Fold 5でも採用されるといわれています。
そしてこのケースモデルでは、開いた状態のインカメラが右側上部のベゼルに配置されているのが、これまでの情報とは大きく違うところです。この仕様のために、ベゼルは少し太めになっているとのことです。
もう1つ、Pixel Foldの実機らしきものがニューヨークの地下鉄で目撃されたという話もあります。米国の掲示板サイトRedditで報告されたもので、男性がヒンジ部を上側にしてデバイスを抱えている様子が写真に撮られています。写真はありませんが、背面には最近のPixelシリーズの特徴になっているカメラバーがあり、それを隠そうとしていたとのことです。
この画像を見る限り、カバーディスプレイ側のベゼルは細いように感じます。ディスプレイの横幅もあるので、折りたたんだ状態でも普通のスマートフォンとして使いやすそうです。
Googleは5月に年次開発者会議Google I/Oを開催しますが、6月発売という情報が正しいのであれば、Pixel 7aと合わせてGoogle I/Oで正式発表となるのでしょう。なお、Pixel 6aは2022年のGoogle I/Oで発表されていました。2023年のGoogle I/Oでは、他にもPixel Tabletの発表も期待されています。2023年のGoogle I/Oは、例年よりもハードウェアの発表が増えるのかもしれません。
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