スマートフォンについてよく分からない人ほど、多少高くてもいいからもうワンランク上の機種を選ぶべきだと筆者は考える。その上で、初心者向けに機種を選ぶなら、iPhoneでは「iPhone SE(第3世代)」がベストバイだと勧めたい。
この機種はiPhone 13や14と同じプロセッサ「A15 Bionic」を採用していることから、性能的な余裕は大いにある。また、iPhone 8から大きく本体の設計が変わらないことから、画面保護フィルムやケースなどのアクセサリーも豊富かつ手軽に入手できる。
OSのアップデートも長期にわたって行われることが想定され、購入後も安心して使用できる。今もなお購入から2年や3年で性能不足と感じる場面は少ないはずだ。大手4キャリア全てで購入できることに加え、国内の多くの周波数に対応していることから、キャリアを乗り換えても安心して利用できる。
iPhone SE(第3世代)はキャリアで購入すると7万円台〜だが、下手に安価なものを買ってストレスを抱えたり、別途買い直したりすることを考えると、決して高くはない。ストレージは64GBからだが、筆者は少ないと感じるので、必要に応じた容量を選ぶことが大切だ。
Androidスマートフォンでは「Google Pixel 6a」をオススメする。理由はiPhone SE(第3世代)と同様で、性能的な余裕があることに加え、長期のアップデートも予定されている点だ。iPhone SE(第3世代)よりも安価な5万円前後の価格と、カメラ性能が高い点も魅力だ。
どちらの機種も、キャリアが初心者向けとする3万円台の機種に比べると高価だが、性能不足や、OSアップデートが短期で打ち切られることによる不満は少ない。
初心者向けスマートフォンはキャリアとしても、今よりももう少し余裕のあるスペックを持つ機種をそろえるべきだと筆者は考える。多少高価でも性能に余裕があり、長期でサポートする機種を「初心者向け」とした方が、消費者とのミスマッチは防げるはずだ。
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