Pixel 7発売後でも「Pixel 6a」を買うべき理由 外観からAI、カメラまでをじっくり検証(1/5 ページ)

» 2022年10月30日 09時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 「Google Pixel 6a」は、5万円台で手に入るPixel(ピクセル)シリーズの入門機だ。高級機と同じプロセッサを搭載し、自動文字起こしや消しゴムマジックといったPixelシリーズならではの機能が利用できる。このレビューではPixel 6aの実力を検証しつつ、Pixel 7/7 ProやPixel 6/6 Proとの違いも紹介する。

Pixel 6aは“Google版のiPhone SE”

 Pixel 6aは2022年7月28日に発売された、Google Pixelシリーズのスマートフォンだ。Pixelの低価格ライン「a」シリーズに属し、Google Storeでは5万3900円(税込み、以下同)で販売されている。携帯電話キャリアではauとソフトバンクが取り扱っている。

 Pixel 6aでは見た目も中身も、従来のaシリーズから刷新されている。見た目は2021年発売の「Pixel 6」を踏襲しており、最新モデルのPixel 7/7 Proとも通じるデザインとなっている。

Pixel 6a Pixel 6a

 Pixel 6aの特徴は、プロセッサにはPixel 6と同じ「Google Tensor」を採用していることだ。スマホの頭脳をつかさどるプロセッサにハイエンドモデルと同じチップを採用したことで、処理能力の大きな底上げが期待できる。このアプローチはAppleがiPhone SEシリーズで試みているものと同じで、Pixel 6aはいわば“Google版のiPhone SE”といえる。

 また、Pixelシリーズのスマートフォンには、Androidの最新の機能がいち早く導入されており、発売後もセキュリティアップデートが継続して提供される。Pixel 6aの場合、発売から5年間のアップデートが保証される。

 Pixel 6aと上位モデルのPixel 7/7やPixel 6/6 Proを比べたとき、違いが大きいのは「カメラ」と「ディスプレイ」だ。

 カメラは上位モデルが夜景に強い5000万画素センサーや望遠レンズを搭載するのに対し、Pixel 6aでは高画素センサーではないデュアルカメラとなっている。ディスプレイは、HDR対応の有機ELディスプレイを搭載し、表示性能自体は上位モデルと変わらないが、画面操作時の動きを滑らかに表現する90Hz/120Hz駆動はPixel 6aでは利用できない。

Pixel 6a Pixel 6aの前面。6.1型の有機ELディスプレイを搭載する

Pixel 6の新デザインを踏襲し、コンパクト化

 Pixel 6aの筐体は樹脂製から、両面ガラス素材と変更された。手に触れたときの感触はすべすべとして、心地よい。Pixel 6/6 Proの印象的な「カメラバー」はPixel 6aでも再現されており、カメラ部が1mmほど隆起している。片手持ちでは、カメラバーに人差し指を引っかけると、安定して支えられる。

 Pixel 6aはコンパクトな上、重さも約178gと抑えられているため、長時間使っていても腕の負担になりづらい。上位モデルのPixel 6/6 ProやPixel 7/7 Proは、いずれも200g超で、カメラバーのおかげで重心が上寄りになっており、持ちやすいとはいえない。持ちやすさを重視してPixel 6aを選ぶのもありだろう。

 Pixel 6aのカラーはライトグリーン系の「Sage」とホワイト系の「Chalk」、ブラック系の「Charcoal」の3色展開。いずれのカラーも側面は黒色の合金製フレームで、カメラバーも黒色だ。アルミニウム製の側面フレームで遊び心のある配色を実現したPixel 7/7 ProやPixel 6/6 Proに対して、Pixel 6aはよりオーソドックスなデザインとなっている。

Pixel 6a Pixel 6aの背面。写真の端末は黒系色の「Charcoal」
Pixel 6a 上部。フレームはどのカラーも黒色
Pixel 6a 下部。USB 3.1 Gen1対応のUSB Type-C端子を装備
Pixel 6a 左側面。SIMトレイを備える
Pixel 6a 右側面

発熱は少なめでフラグシップ級の性能

 プロセッサはPixel 6と同じ「Google Tensor(第1世代)」を搭載する。Googleが設計するAI処理に特化したカスタムメイドのプロセッサだ。製造はサムスン電子が担当しており、2021年のハイエンド端末に匹敵する処理能力がある。フラグシップに準じる性能があると見ていいだろう。実際にPixel 6 Proと使い比べてみて、SNSやWebサイト閲覧、動画視聴などを中心に使ってみても、処理の遅さを感じるシーンはなかった。

 Pixel 6aで気に入ったのは、発熱の少なさだ。ここ1〜2年のAndroidのフラグシップデバイスは、総じてプロセッサや5Gモデムからの発熱が多い傾向にあるが、Pixel 6aは使っていて“熱い”と感じることはほとんどなかった。独自プロセッサのGoogle Tensorがパフォーマンス特化型の設計ではないことも、発熱が抑えられる要因となっているのだろう。

最新OSがいち早く使える

 最新OSへのアップデートがいち早く提供されるのは、GoogleのスマートフォンであるPixelシリーズならではのメリットだ。Pixel 6aでは発売後5年間のセキュリティアップデートと、最新のAndroid OSへのバージョンアップを保証している。

 発売時点ではAndroid 12を搭載していたが、10月末時点ではAndroid 13へのOSバージョンアップが提供されている。画面に表示されるボタンなどを壁紙にあわせて統一感のある色味に設定する「Material You」などを搭載する。

Pixel 6a Android 12で搭載された「Material You」では、壁紙にあわせたアクセントカラーを設定できる
Pixel 6a 通知エリアのコントロールメニュー。Android 13のバージョンアップで設定できる項目が追加された
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