iPhoneやPixelを含め、各社のスマホやSIMロックフリースマホを安く購入したいなら、他キャリアのSIMをMNP乗り換えで契約し、キャッシュバックを受けるのも手だ。前述のUQ mobileやY!mobileの他、ahamoや楽天モバイル、MVNOの格安SIMでもMNP乗り換えを伴うSIM契約でキャッシュバックを受けられることが多い。
この場合、スマホを購入する先は量販店の他、AppleやGoogleなどのメーカー直販、中古ショップ、キャリアのオンラインストアなどどこでも問題ない。現在は中古ショップでも、Y!mobileやUQ mobile、その他各社のSIM契約を受け付けている。
ハイエンドAndroidの特価販売が少なくなった一方で、販売価格自体を値下げする動きも少しずつだが増えている。以前はドコモが旧モデルとなった「Xperia 1 II」をahamoやドコモオンラインショップで販売する際に見られた。
2022年の冬ごろからはauが「Xperia 1 IV」を19万2930円からソニーストアのSIMロックフリーとほぼ同額の14万8645円、「Galaxy S22」も12万5030円を海外の販売価格並の9万6365円に下げている。ドコモはオンラインショップでGalaxy S22の割引を4月28日から3万1592円に増額し、一括9万5920円となる。
例年だと、新モデルが登場すると旧モデルは特価販売して販売を終了していた。だが、今後は値下げしつつ継続して販売される製品が出てくるかもしれない。
SIMロックフリースマホに関しては、旧ハイエンドモデルの価格改定やセール販売はそれなりにある。MVNOなどの格安SIMとのセット販売でお得に買えることも珍しくない。
例えば、ソニー製「Xperia 5 III」のSIMロックフリー版は8万9100円前後とやや高いが、コンパクトかつ105mm相当の望遠カメラ搭載ハイエンドと人によっては刺さるモデルだ。Xperiaを買い換えたいが、キャリア版のハイエンドは10円台と高額なのでちゅうちょしている人や、格安SIMでハイエンドXperiaを使いたいと思っている人の選択肢になり得る。
Xiaomiの「Xiaomi 11T Pro」は大画面1億800万画素ハイエンドでおサイフにも対応するが、旧モデルなので6万円前後で販売されている場合がある。こちらも狙い目といっていい。
2023年の春商戦はiPhoneの特価販売がほぼ見られず、新生活シーズンながらもあまり話題性はなかった。規制や値上げの他、AppleがiPhone SE(第3世代)とiPhone 13の価格差約3万円を埋める、手頃な価格と性能のiPhoneを投入しなかったのも一因といえる。
だがそのおかげか、店頭ではこれまで見られなかった認定中古品の取り扱いや、Apple Storeの整備品販売へのiPhoneの追加が見られた。キャリアや格安SIM各社の中古品販売や、中古スマホ店での販売に注目した多いだろう。今後スマホをお得に買いたいなら、より多くの販売方法をチェックする必要がある。また、現在の市場環境に合わせてキャリアやメーカーによる新モデルのラインアップや製品トレンドが変化するかもしれない。こちらの動向に関しても注目だ。
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