シャープのスマートフォンのフラグシップは「AQUOS R」シリーズだ。しかし、販売台数ではミッドレンジの「AQUOS sense」シリーズが上回り、Androidスマホの国内シェア1位の獲得(※MM総研調べ)に大きく貢献している。そんなAQUOS senseシリーズの最新モデルが2022年11月に発売された「AQUOS sense7」だ。
AQUOS sense7は、前モデルの「AQUOS sense6」からどう進化したのか? コスパを重視するなら、AQUOS sense6を選んだ方がいいのか? 両モデルを徹底的に使い比べてみた。どちらもオープンマーケットで販売されているSIMフリーモデルを使用し、AQUOS sense6はストレージが64GBのものを使った。AQUOS sense6の初期搭載OSはAndroid 11だが、AQUOS sense7と同じAndroid 12にアップデートして使った。
まずは、両モデルの主なスペックを比較しておこう。
画面サイズやバッテリー容量など、両モデルの仕様は共通する部分が多い。しかし、AQUOS sense7は、プロセッサはワンランク上のものに置き換わり、カメラのスペックも変更されている。
正面から見えると、同じように見えるが、サイドフレームのデザインは大きく変更されている。AQUOS sense6の右側面には音量キー、アシスタントキー、電源キーが並ぶ。AQUOS sense7では音量キー、電源キー、指紋センサーの順に搭載され、アシスタントキーはなくなった。
AQUOS sense6の指紋センサーはディスプレイ内に搭載されていたが、AQUOS sense7では側面に移された。指紋を認識する感度はAQUOS sense7の方が高いようで、登録も都度のアンロックもAQUOS sense6よりもスムーズに行えた。AQUOS sense6は画面に貼り付けた場合に指紋の認証精度が落ちるという声があったが、それが解消された形だ。しかし、AQUOS sense7の指紋センサーの位置はやや低めで、端末を少し低い位置で持つ、あるいは親指を曲げるようにしてセンサーに当てる必要がある。センサーの位置はAQUOS sense6の方が使いやすく軍配が上がる。
両モデルともにインカメラでの顔認証にも対応している。AQUOS sense7はマスクを着用したままでの認証に対応していることもアドバンテージだ。
AQUOS sense6は左側にカードスロットを搭載しているが、AQUOS sense7は上部に備えている。どちらも指で開閉でき、nanoSIMとmicroSDを1枚ずつ装着できる。eSIMを追加してDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)で使えることも共通している。
両モデルともに、底部にはイヤフォンジャック、USB Type-Cの接続端子、スピーカーを備えている。なお、スピーカーは1基でモノラル音声だ。
サイドフレームから背面パネルにはアルミが用いられている。マットでサラサラとした質感で、ミッドレンジの中では高級感があると言っていいだろう。カメラ位置は、AQUOS sense6では左上だったが、AQUOS sense7ではアウトカメラを中央に配置するデザインに変更されている。
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