「AQUOS sense7」はどれほど進化した? AQUOS sense6と使い比べて分かったこと(3/3 ページ)

» 2023年02月13日 12時00分 公開
[村元正剛ITmedia]
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ディスプレイは同スペックだが、見比べると……

 ディスプレイのスペックは両モデル共通。約6.1型のIGZO OLEDディスプレイを採用し、解像度は1080×2432ピクセル。約10億色の階調を表現でき、ピーク輝度が1300ニト、コントラスト比が1300万:1という詳細スペックも同じだ。

 しかし、Chromeで同じWebページを表示させたり、「フォト」で同じ写真を表示させたりしたところ、AQUOS sense7の方が明るく鮮やかさに表示された。

AQUOS sense7 左がAQUOS sense6、右がAQUOS sense7。明るさを最大限にして比べてみた
AQUOS sense7 上がAQUOS sense6、下がAQUOS sense7。Googleフォトに保存した同じ画像を表示させてみた

 なお、好みの画質に調節できる機能はほぼ同じで、どちらも「リラックスビュー」「アウトドアビュー」「はっきりビュー」といった、利用シーンに合わせて視認性を向上させたりできるメニューを備えている。

AQUOS sense7は動作の安定感が向上

 動作性の決め手となるプロセッサは、AQUOS sense6がSnapdragon 690 5Gで、AQUOS sense7は、その後継であるSnapdragon 695 5Gを採用している。Snapdragon 695は、前モデルからCPUの性能が15%、グラフィックの処理速度が最大30%向上している。

 1世代上がっただけだが、操作の快適性はスペックの数値以上に向上した印象だ。AQUOS sense6は普段使いには支障がないが、“キビキビ”“サクサク”とまではいえない。AQUOS sense7は、カメラの撮影モード変更や画像の編集など、多少負荷がかかる作業でもスムーズにこなせた。ハイエンドモデルに比べると物足りなさはあるが、2023年1月現在、日本で購入できるミッドレンジの中では、トップクラスのパフォーマンスを実現していると思える。

AQUOS sense7 左がAQUOS sense6、右がAQUOS sense7。「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定すると、やはりAQUOS sense7のスコアが上回った

電池持ちはAQUOS sense7がリード

 バッテリー容量は、どちらも4570mAh。シャープが発表する連続通話時間はAQUOS sense6(64GBモデル)が約3020分(VoLTE)、AQUOS sense7が約3470分(VoLTE)。連続待受時間はAQUOS sense6(64GBモデル)が約930時間、AQUOS sense7が約840時間となっている。

 実際の電池持ちを比較するべく、両モデルの電池残量が98%の状態で3時間、YouTube動画を再生させてみた。どちらも高画質(1080p)に設定して、画面の明るさは最大、スピーカーの音量は50%程度にした。結果は、AQUOS sense6の電池残量が76%で、AQUOS sense7は80%だった。誤差ともいえる程度ではあるが、ほぼ同じように使っても、AQUOS sense6の方が電池の減りがわずかに早いと感じられることが多かった。

AQUOS sense7 左がAQUOS sense6、右がAQUOS sense7の画面。電池周りの機能は共通。電池持ちはAQUOS sense7の方が若干良い印象

これから買うならAQUOS sense7を選ぶのが得策

 AQUOS sense7のAQUOS sense6に対する優位性をあらためて整理すると、下記の6点ではないかと思う。

  1. アウトカメラの画質が大きく向上
  2. 処理速度が向上し、操作性がより快適になった
  3. 電池持ちが若干長くなった
  4. ディスプレイが若干明るくなった
  5. マクスを着けたままでも顔認証を利用可能
  6. アシスタントキーがなくなり、側面がスッキリ

 逆に、AQUOS sense6が上回っているといえるは下記の3点だ。

  1. 光学2倍ズーム、デジタル最大16倍ズームで撮影できる
  2. 4Kビデオを撮影でき、動画の撮影モードが充実
  3. ディスプレイ内指紋センサーは左右どちらの手で持っても使いやすい

 どうしても望遠カメラや4Kビデオ撮影機能が必要な人や、価格を最重視する人を除けば、AQUOS sense7を選ぶのが得策だろう。AQUOS sense7は幅広いユーザーが満足し得る、バランスがとれた端末だと感じられた。

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