両モデルの最も大きな違いはカメラだ。前モデルのAQUOS sense6では、標準+広角+望遠の3眼だったが、AQUOS sense7では標準+広角の2眼に変更された。ちなみに、両モデルの広角カメラの焦点距離は15mm相当なので、一般的には「超広角」と呼ぶべき画角だ。また、標準カメラの焦点距離はAQUOS sense6が26mm相当で、AQUOS sense7が23mm相当。これらは「広角」と呼ぶのが一般的だ。しかし、ここではシャープの表記に従って「広角」「標準」とした。
AQUOS sense7は望遠カメラがなくなって2眼になったが、標準カメラの性能が大きく進化したことをセールスポイントにしている。1/1.55型の大型センサーを搭載し、AFには全画素を使って素早くピントを合わせる像面位相差AFを採用するなど、ハイエンドモデルに近い性能になった。画像処理エンジンも、AQUOS sense6に搭載されていた「ProPix3」から「ProPix4」に進化。このエンジンには、上位モデルの「AQUOS R7」で培った技術も受け継がれているという。
実際に撮影した画像を比べてみよう。なお、AQUOS sense6は写真サイズを12.0M(4:3)、AQUOS sense7は12.5M(4:3)に設定。AIはオンにして撮影した。
AQUOS sense7の方が色の階調が細かく、スッキリとした色味で写った。なお、AQUOS sense7の写真サイズを50Mに設定した状態でも撮影してみたが、同じように鮮明な画質で撮影できた。AQUOS sense7には望遠カメラはないが、最大8倍のデジタルズームが可能。2倍では全くと言っていいほど画質の劣化が気にならず、最大の8倍にしても、さほど粗くならなかった。望遠カメラがなくても不便は感じないだろう。
いろいろな被写体を撮り比べて、最も差が出たのが夜間撮影だ。AQUOS sense7には「ナイトモード」があり、肉眼では見えにくいものまで、はっきり見えるように写った。AQUOS sense6には夜景モードはないが、AIをオンにしていれば、夜景を認識して、夜景に適した設定になる。しかし、ややぼやけた画質になることが多かった。
動画は、AQUOS sense6が最大4K、AQUOS sense7が最大フルHD(1080p)で撮影可能。スペックとしてはAQUOS sense7が少し下がった。また、AQUOS sense6が対応していた「AIライブストーリーPro」という、自動でショートムービーが作成される機能がAQUOS sense7ではなくなっていた。なお、画質は静止画ほどの差は認められなかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.