「AQUOS sense7」はどれほど進化した? AQUOS sense6と使い比べて分かったこと(2/3 ページ)

» 2023年02月13日 12時00分 公開
[村元正剛ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

標準カメラの性能が大きく進化

 両モデルの最も大きな違いはカメラだ。前モデルのAQUOS sense6では、標準+広角+望遠の3眼だったが、AQUOS sense7では標準+広角の2眼に変更された。ちなみに、両モデルの広角カメラの焦点距離は15mm相当なので、一般的には「超広角」と呼ぶべき画角だ。また、標準カメラの焦点距離はAQUOS sense6が26mm相当で、AQUOS sense7が23mm相当。これらは「広角」と呼ぶのが一般的だ。しかし、ここではシャープの表記に従って「広角」「標準」とした。

AQUOS sense7 左がAQUOS sense6、右がAQUOS sense7。カメラの位置が変更された

 AQUOS sense7は望遠カメラがなくなって2眼になったが、標準カメラの性能が大きく進化したことをセールスポイントにしている。1/1.55型の大型センサーを搭載し、AFには全画素を使って素早くピントを合わせる像面位相差AFを採用するなど、ハイエンドモデルに近い性能になった。画像処理エンジンも、AQUOS sense6に搭載されていた「ProPix3」から「ProPix4」に進化。このエンジンには、上位モデルの「AQUOS R7」で培った技術も受け継がれているという。

AQUOS sense7 AQUOS sense6の撮影画面
AQUOS sense7 AQUOS sense7の撮影画面。多くの測距点が表示され、素早くピントが合う

 実際に撮影した画像を比べてみよう。なお、AQUOS sense6は写真サイズを12.0M(4:3)、AQUOS sense7は12.5M(4:3)に設定。AIはオンにして撮影した。

AQUOS sense7 AQUOS sense6の広角(0.7×)で撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense6の標準(1.0×)で撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense6の望遠(2.0×)で撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense6のデジタル8倍ズームで撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense6は最大16倍のデジタルズームで撮影可能
AQUOS sense7 AQUOS sense7の広角(0.6×)で撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense7の標準(1.0×)で撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense7のデジタル2倍ズームで撮影
AQUOS sense7 AQUOS sense7は最大8倍のデジタルズームで撮影可能

 AQUOS sense7の方が色の階調が細かく、スッキリとした色味で写った。なお、AQUOS sense7の写真サイズを50Mに設定した状態でも撮影してみたが、同じように鮮明な画質で撮影できた。AQUOS sense7には望遠カメラはないが、最大8倍のデジタルズームが可能。2倍では全くと言っていいほど画質の劣化が気にならず、最大の8倍にしても、さほど粗くならなかった。望遠カメラがなくても不便は感じないだろう。

AQUOS sense7 AQUOS sense6で料理を撮った作例
AQUOS sense7 AQUOS sense7で料理を撮った作例
AQUOS sense7 AQUOS sense6で花を撮った作例
AQUOS sense7 AQUOS sense7で花を撮った作例

 いろいろな被写体を撮り比べて、最も差が出たのが夜間撮影だ。AQUOS sense7には「ナイトモード」があり、肉眼では見えにくいものまで、はっきり見えるように写った。AQUOS sense6には夜景モードはないが、AIをオンにしていれば、夜景を認識して、夜景に適した設定になる。しかし、ややぼやけた画質になることが多かった。

AQUOS sense7 AQUOS sense6で夜の公園を撮影した作例。肉眼では見えにくい時計が、時刻が分かるまで明るく写った。しかし、全体的に粗い画質になった
AQUOS sense7 AQUOS sense7の「ナイトモード」で夜の公園を撮影。細部まで鮮明な画質で写った

 動画は、AQUOS sense6が最大4K、AQUOS sense7が最大フルHD(1080p)で撮影可能。スペックとしてはAQUOS sense7が少し下がった。また、AQUOS sense6が対応していた「AIライブストーリーPro」という、自動でショートムービーが作成される機能がAQUOS sense7ではなくなっていた。なお、画質は静止画ほどの差は認められなかった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年