2022年ごろから、一部キャリアショップでは認定中古品を取り扱っている店舗を見かけるようになった。キャリアの認定中古品とは、傷が少なくバッテリー性能80%以上といった指定条件をクリアした中古スマホで、通常はキャリアのオンラインショップで販売されている。
店頭での販売例としては、ドコモショップで中古のiPhone 11やiPhone XSなどを2万2000円、MNP乗り換え契約の割引で1円といったものが見られた。iPhone 11なら今でも多くのアプリの操作に問題はなく、iPhone SE(第3世代)より画面サイズが大きい上に、一般の中古市場よりやや安いので価格重視ならいい選択肢といえる。
キャリアのオンラインショップの認定中古品もチェックしよう。大手のドコモ、au/UQ mobile、ソフトバンク/Y!mobileいずれも中古を取り扱っている。
中でも注目なのは、UQ mobileの認定中古品だ。iPhone 12を3万440円から、iPhone 12 Proを5万3600円からと、MNP乗り換え契約と指定プラン(くりこしプランM+5GまたはL+5G)契約の条件付きながらかなり安く販売している。
iPhone 12は今でもハイエンドといえる性能で、マスク付きでの顔認証にも対応。iPhone 12 Proは軽量かつ望遠カメラ付きだ。キャリア認定の中古とは通販で現品を事前に確認できないという欠点はあるが、スマホの低価格プランへの移行を考えている人にとっては注目の内容だ。
この他、MVNOでも未使用品や中古品としてiPhoneやGoogleのPixelを販売する事例が増えている。OCN モバイル ONEやIIJmio、イオンモバイルなどが代表的だ。最新モデルは高めの価格設定だが、iPhone SEシリーズやiPhone 8などはMNP乗り換えでの割引を含めて安く購入できる場合がある。子どもの安全用にとにかく安く持たせたいといった用途に最適だ。
Androidスマートフォンの場合は、もともと5万円前後である程度画面の大きいモデルの市場が存在している。このため、ハイエンドを求めなければキャリアや格安プランを問わず「AQUOS sense7」や「Xperia 10 IV」、海外メーカー製のほどよく使い勝手のいいモデルを購入できる。ただ、できる限り安価で高性能な高コスパモデルが欲しい人向けの情報を紹介していこう。
その中でも、コスパ重視の人に勧めたいのが「Pixel 6a」。ディスプレイが6.1型でカメラの画質も十分、Tensorチップの処理性能はハイエンドに近い。さらに、OSアップデートが2025年7月まで保証されている。価格はGoogleストア直販のSIMロックフリー版が5万3900円だが、4月28日から5月7日まではキャンペーン価格で1万2000円引きの4万1900円に割り引かれている。
例年の動きを考えると、5月10日のGoogle I/O 2023にて次期モデルが発表されるといううわさもあるが、近年の物価高を考えると、最廉価モデルとしてPixel 6aを併売する可能性もある。5月以降に購入を考えている人は状況をやや注視した方がいいだろう。
ここで、Pixel 6aを料金プランの安いUQ mobileやY!mobile、その他各社の格安プランでお得に買えないかと考えた人もいるだろう。UQ mobileやY!mobileで使いたい場合は、auとUQ mobileや、ソフトバンクとY!mobileの両方を扱っているキャリアショップで購入する方法がある。
近年のショップは総務省のガイドラインにより端末販売とキャリア契約の分離が進んでおり、「Pixel 6aの単体購入」「割引付きのSIMのみ契約」の組み合わせで購入できる他、店舗側から提案することが増えた(原則、対応する必要がある)。気になるなら店舗で一度相談するといいだろう。割引額が多ければ、やや高額なPixel 7の購入も視野に入る。
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