「スマホは春がお得」の常識が崩壊? iPhoneとAndroidを格安で入手する方法【2023年最新版】(2/3 ページ)

» 2023年04月28日 12時30分 公開
[島徹ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

キャリアが認定中古品の販売を拡大、UQの格安iPhone 12に注目!

 2022年ごろから、一部キャリアショップでは認定中古品を取り扱っている店舗を見かけるようになった。キャリアの認定中古品とは、傷が少なくバッテリー性能80%以上といった指定条件をクリアした中古スマホで、通常はキャリアのオンラインショップで販売されている。

 店頭での販売例としては、ドコモショップで中古のiPhone 11やiPhone XSなどを2万2000円、MNP乗り換え契約の割引で1円といったものが見られた。iPhone 11なら今でも多くのアプリの操作に問題はなく、iPhone SE(第3世代)より画面サイズが大きい上に、一般の中古市場よりやや安いので価格重視ならいい選択肢といえる。

2023年のスマホの買い方 まだ多くはないが、キャリアが店頭で認定中古品を販売する事例も出てきている。あまりスマホを積極的には使わないが、画面が大きいモデルが欲しい人にとってiPhone 11 64GBは悪くない選択肢だ

 キャリアのオンラインショップの認定中古品もチェックしよう。大手のドコモ、au/UQ mobile、ソフトバンク/Y!mobileいずれも中古を取り扱っている。

 中でも注目なのは、UQ mobileの認定中古品だ。iPhone 12を3万440円から、iPhone 12 Proを5万3600円からと、MNP乗り換え契約と指定プラン(くりこしプランM+5GまたはL+5G)契約の条件付きながらかなり安く販売している。

2023年のスマホの買い方 UQ mobileはiPhone 12 ProやiPhone 12の認定中古品を手頃な価格で販売。今でも高性能かつ、128GBや256GBもそろえているので、メインのスマホとして使いやすい

 iPhone 12は今でもハイエンドといえる性能で、マスク付きでの顔認証にも対応。iPhone 12 Proは軽量かつ望遠カメラ付きだ。キャリア認定の中古とは通販で現品を事前に確認できないという欠点はあるが、スマホの低価格プランへの移行を考えている人にとっては注目の内容だ。

 この他、MVNOでも未使用品や中古品としてiPhoneやGoogleのPixelを販売する事例が増えている。OCN モバイル ONEやIIJmio、イオンモバイルなどが代表的だ。最新モデルは高めの価格設定だが、iPhone SEシリーズやiPhone 8などはMNP乗り換えでの割引を含めて安く購入できる場合がある。子どもの安全用にとにかく安く持たせたいといった用途に最適だ。

2023年のスマホの買い方 MVNOは新品のiPhoneを取り扱っていないが、未使用品や中古として販売している。スマホ代をとにかく抑えたいがiPhoneを使いたい人にとって、安価なiPhone SEやiPhone 8は魅力的だ

Androidは高コスパの「Pixel 6a」、AQUOSやXperiaのミッドレンジも魅力

 Androidスマートフォンの場合は、もともと5万円前後である程度画面の大きいモデルの市場が存在している。このため、ハイエンドを求めなければキャリアや格安プランを問わず「AQUOS sense7」や「Xperia 10 IV」、海外メーカー製のほどよく使い勝手のいいモデルを購入できる。ただ、できる限り安価で高性能な高コスパモデルが欲しい人向けの情報を紹介していこう。

 その中でも、コスパ重視の人に勧めたいのが「Pixel 6a」。ディスプレイが6.1型でカメラの画質も十分、Tensorチップの処理性能はハイエンドに近い。さらに、OSアップデートが2025年7月まで保証されている。価格はGoogleストア直販のSIMロックフリー版が5万3900円だが、4月28日から5月7日まではキャンペーン価格で1万2000円引きの4万1900円に割り引かれている。

2023年のスマホの買い方 中央がPixel 6a(左がiPhone SE(第3世代)、右がiPhone 13)。安価かつ画面が6.1型で性能が良好なこともあり、店頭ではiPhone SE(第3世代)と並んでお得なモデルとして価格を掲示されることが多い
2023年のスマホの買い方 Pixel 6aはもともとの価格が5万3900円で、2022年の円安時も値上げを実施しなかった。MNP乗り換えの割引などを加えると一括3万円前後で購入できる

 例年の動きを考えると、5月10日のGoogle I/O 2023にて次期モデルが発表されるといううわさもあるが、近年の物価高を考えると、最廉価モデルとしてPixel 6aを併売する可能性もある。5月以降に購入を考えている人は状況をやや注視した方がいいだろう。

2023年のスマホの買い方 Pixel 6aは2022年5月のGoogle I/O 2022にて発表。円安やインフレが影響するなか値上げをせず、高コスパモデルとして人気を集めている

 ここで、Pixel 6aを料金プランの安いUQ mobileやY!mobile、その他各社の格安プランでお得に買えないかと考えた人もいるだろう。UQ mobileやY!mobileで使いたい場合は、auとUQ mobileや、ソフトバンクとY!mobileの両方を扱っているキャリアショップで購入する方法がある。

 近年のショップは総務省のガイドラインにより端末販売とキャリア契約の分離が進んでおり、「Pixel 6aの単体購入」「割引付きのSIMのみ契約」の組み合わせで購入できる他、店舗側から提案することが増えた(原則、対応する必要がある)。気になるなら店舗で一度相談するといいだろう。割引額が多ければ、やや高額なPixel 7の購入も視野に入る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年