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ドコモ、au、ソフトバンク、楽天のポイント経済圏でどれくらい得できる? シミュレーションした結果(1/2 ページ)

» 2023年05月02日 06時00分 公開
[綿谷禎子ITmedia]

 最近、よく耳にするようになった“ポイント経済圏”。もともと楽天が2006年に発表した「楽天エコシステム(経済圏)」構想をきっかけに広がった言葉で、グループ内のさまざまなサービスをユーザーが回遊して利用しやすくしたビジネスモデルのことだ。

 その基盤となるのが共通ポイント。決済を含む生活全般のサービスで、ポイントが“たまる・使える”スポットがどれだけあるのか。その充実度によって経済圏の利便性がより高まり、ポイントも多くたまる。

 「一体どこの経済圏を利用したらいいの?」。物価が高騰する今、経済圏をうまく活用して節約したいと、誰もが思っていることだろう。そこで、大手キャリア4社の経済圏について調査。基本となるサービスの利用でどのくらいのポイントが期待できるのか、シミュレーションしてみた。料金は特記したもの以外全て税込み。

通信・金融・暮らしのさまざまなサービスが充実

 キャリア4社の共通ポイントは、ドコモがdポイント、auがPonta、楽天が楽天ポイントで、ソフトバンクは2022年3月にTポイントからPayPayポイントに移行。現在、着々とPayPayポイントがたまる・使えるスポットを増やしている。

経済圏 各経済圏の主なサービス

 各ポイント経済圏の主なサービス内容を見ていこう。各社、日常生活全般の多くのサービスを展開しているが、au、ソフトバンク、楽天は、グループ内に銀行や証券などの金融企業を有する。特にソフトバンクは2020年秋以降、グループ企業の金融事業会社6社をPayPayブランドに統一。これによってグループ内のサービスにシナジーが生まれ、PayPay基盤の拡大につながっているという。

 一方、ドコモには自社の銀行はなく、2022年12月にデジタル口座サービス「dスマートバンク」を三菱UFJ銀行と共同開発。証券もSMBC日興證券と協業して「THEO+docomo」を提供するなど、提携企業は多いものの、つながりという意味ではやや弱さを感じる。

 では、実際にこれらのポイント経済圏を利用した場合、どれくらいのポイントが得られるのか。3人家族を想定して、主要となる通信、決済、投資のサービスでシミュレーションしてみた。この中に現在、自分が利用するスマホキャリアがある人なら、経済圏のサービス利用の参考にしてほしい。

 なお、シミュレーションは各社のサービスをベースとしているので、条件が同じではなく、4社を比較したものではない。また記載のサービスを利用するには、クレジットカードの年会費や証券口座の手数料などが別途必要になり、資産運用の場合は元本割れするケースなどもあるので、留意いただきたい。

家族3人の支出をドコモ経済圏にまとめた場合

ドコモ 家族3人の支出をドコモ経済圏にまとめた場合の例

 ドコモの「dポイントクラブ」の会員ランクが2022年6月にリニューアルし、3カ月間のdポイント獲得数に応じて1つ星から5つ星までの5つのランクに分かれることになった。これによってdポイントカード利用時のポイント倍率が変わり、最大2.5倍までアップ。ポイントがたまりやすくなった。

dポイントクラブ 「dポイントクラブ」の会員ランクのdポイント獲得数とポイント倍率

 そんなドコモ経済圏を活用するために欠かせないのが、ドコモのクレカ「dカード GOLD」だ。ゴールドカードなので年会費が1万1000円必要になるものの、スマホの利用料金やインターネットの利用で10%のポイント還元が得られる。しかも前年の買物額累計が100万円以上なら1万1000円相当、200万円以上なら2万2000円相当の特典が得られるのも大きい。なお、この10%のポイント還元は主回線のみになるので、家族全員が10%還元を得るためには家族カードへの入会が必要。dカード GOLDの家族カードは1枚目が年会費無料で2枚目以降は1枚に付き1100円になる(入会条件は満20歳以上)。

 スマホの契約が3回線以上なら、「みんなドコモ割」でスマホの月額料金から1100円割引に。スマホとネットのセット利用「ドコモ光セット割」でも月額料金から1100円が割引になるので、家族3人分と考えると、かなりの割引特典が受けられる。また「dカードお支払割」でも187円が割引になる。

 「d払い」ではドコモユーザー限定で、決済回数やサービス利用状況に応じて最大3%のポイント還元が得られるプログラム「d払い ステップボーナス」を用意。この中の「ギガホ・ahamo大盛りプラン契約」による0.5%還元が6月9日で終了するので、6月10日からは最大2.5%になる。

d払い 「d払い ステップボーナス」の還元率

 THEO+docomoのdカード積立で資産運用すると、利用するdカードとdポイントクラブの会員ランクによってポイントがたまる。また運用額に応じた運用ポイントもダブルでたまるのは魅力だ。

dカード積み立て dカード積立のdポイントクラブの会員ランクとポイント付与率
THEO+docomo THEO+docomoの運用金額に応じてたまるポイント
dカード積み立て 100万円で資産運用を開始して、毎月5万円を「dカード積立」してたまるポイント。dポイントクラブの会員ランクが5つ星の人がdカード GOLDで積立をした場合。通常時の進呈率1.0%の場合

家族3人の支出をau経済圏にまとめた場合

au 家族3人の支出をau経済圏にまとめた場合の例

 au経済圏でも、ゴールドカードの「au PAY ゴールドカード」が重要だ。ゴールドカードなので年会費1万1000円が必要になるものの、スマホの利用料金やインターネットの利用で11%のポイント還元が得られるのは大きい。この11%のポイント還元は主回線のみになるので、家族全員が11%還元を得るためには家族カードへの入会が必要。au PAY ゴールドカードの家族カードは、1枚目が年会費無料で2枚目以降が1枚につき2200円必要になる(入会条件は高校生を除く満18歳以上)。

 スマホの契約が3回線以上なら、「家族割プラス」でスマホの月額料金から1100円が割引になる。またスマホとネットのセット利用「auスマートバリュー」でも月額料金から1100円が割引になり、「au PAY カードお支払い割」でも110円がお得になる。

 中でも注目は「au PAY マーケット」のポイント還元率。条件を達成することで最大9%のポイント還元が得られる。「au PAY カード」の利用だと最大7%だが、au PAY ゴールドカードならさらに2%アップになるので、ネットショッピングでもau PAY ゴールドカードのお得さが際立つ。

au PAY マーケット au PAY マーケットのポイント還元率

 「auカブコム証券」でau PAY カードで決済して積立すると、1%のポイントがたまる。月間平均保有残高に応じてダブルでポイントがたまるのは魅力だ。なおシミュレーションでは、保有残高に毎月5万円分の積立を含んでいないので、実際にはもう少しポイントがプラスされることになるだろう。

auカブコム証券 auカブコム証券でau PAY カードで積立する4つのメリット。月間平均保有残高が3000万円以上になると、最大年0.24%のポイント還元になる
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