IIJ(インターネットイニシアティブ)が5月12日、2022年度通期の決算説明会を開催した。通期の売り上げは2527億1000万円で前期比11.7%増、営業利益は272億2000万円で前期比15.6%増の増収増益となった。コロナ禍が落ち着いた後も、IT利活用の需要が継続しており、売り上げ成長率が年を追うごとに加速している。2023年度は2860億円の売り上げ(+12%)、315億円(+15.7%)の営業利益を見込む。
モバイルサービスは総回線数が413万6000に達して前期比63万9000増、総売上は422億7000万円で前期比15億6000万増となった。契約数の内訳は、法人モバイルが181万、個人向けIIJmioが120万6000、MVNEが112万となる。
法人モバイルは、第4四半期にタクシー搭載の端末、訪日外国人向けSIMが増加。第3四半期には見守りGPSトラッカーの大口案件で大幅に増加した。
IIJmioは2022年度全体を見ると、楽天モバイルの0円廃止の影響などもあってか、想定を上回る伸びを見せた。今回の業績には反映されていないが、2023年4月には「ギガプラン」を改定し、料金据え置きで4GBを5GBに、8GBを10GBに増量した。勝栄二郎社長は「中容量帯の利用者のニーズに応えたもので、好評だと聞いている。いろいろな量販店でも引き合いがある」と手応えを話す。ただ、2022年度第3四半期から第4四半期での伸びが+9000とやや鈍化しているので、プラン改定でどこまで契約数を伸ばせるかに注目したい。
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