大手キャリアのオンライン専用プランや格安SIM各社の料金引き下げにより、これまでドコモ、au、ソフトバンクを使っていた人も、他社に乗り換えれば毎月の料金を大きく節約できる場合があります。そこで、前回のドコモ(関連記事)に続き、今回はソフトバンクからの乗り換えにオススメのキャリアを解説します。毎月のデータ使用量や店舗サポートの要否に応じて、自身に最適なキャリアを見つけてください(記事中の料金は全て税込み)。
まず紹介するのはソフトバンクのオンライン専用プランであるLINEMO(ラインモ)です。LINEMOはデータ容量が月3GBのミニプランと、月20GBのスマホプランが選べます。ソフトバンクと比較しても料金は断然安く、月のデータ使用量が20GB以下の人はLINEMOに乗り換えれば料金を大きく節約できるでしょう。LINEMOは家族割や固定回線とのセット割「おうち割 光セット」の対象外ですが、それでもソフトバンクより断然安いです。
LINEMOは他にもソフトバンクにないメリットがあります。どちらのプランにもLINEアプリでのデータ通信で容量を消費しない「LINEギガフリー」がついてくるので、データの消費が大きいLINEビデオ通話をたくさんする人にオススメです。
また、データ容量を使い切った後もミニプランは最大300kbps、スマホプランは最大1Mbpsで通信できます。1Mbps近い速度があればYouTubeも標準画質で詰まらずに視聴できるので、容量超過後もほとんどのことは問題なくできるでしょう。
また、LINEMOとソフトバンクは同じ回線を使っており、通信品質も同等です。回線が混雑しやすい昼も含め、1日中快適に通信できます。
なお、ソフトバンクからLINEMOへの乗り換えは正確には「番号移行」と呼びます。ソフトバンクから乗り換える際にはMNP予約番号の発行は不要で、My SoftBankの情報が引き継がれるので手続きも簡単です。乗り換え時には各種手数料もかかりません。
LINEMOはソフトバンクからの乗り換え先としてはトップクラスにオススメです。ソフトバンクからの乗り換えなら、このLINEMOか次に解説するY!mobileを選べば間違いないでしょう。LINEMOのメリットやその他の特徴はこちらにまとめています。
ただし、LINEMOの最大の注意点は店舗サポートがないことです。LINEMOには店舗がなく、ソフトバンクショップでのサポートも受けられません。ソフトバンクからの乗り換えや契約後の各種手続きはWebから自身で行う必要があります。手続き自体は簡単ですし、店舗がないぶん料金が安いのが魅力ですが、店舗が必要な人は次に解説するY!mobileを選びましょう。
また、LINEMOには月3GBと月20GBの2つのプランしかありません。Y!mobileなら月15GBと月25GBのプランも選べますが、どちらにもぴったりのプランがない人は10GB以下の容量が細かく選べるOCN モバイル ONEや月100GBが月額4950円のahamo、データ使い放題で月額3278円の楽天モバイルも検討しましょう。
なお、ソフトバンクで購入したスマホはかなり古い機種を除けばほぼLINEMOでも使えますが、SIMロックがかかっている端末は事前に解除が必要なので注意してください。
ソフトバンクからの乗り換えならY!mobileもオススメです。LINEMOには店舗がありませんが、Y!mobileなら全国の店舗で充実したサポートが受けられます。
Y!mobileの料金プラン「シンプルS/M/L」は月3GB、月15GB、月25GBの3つのデータ容量が選べます。料金はLINEMOもよりやや高いものの、家族割や固定回線とのセット割「おうち割 光セット」を適用すれば月1188円の割引が適用されます。現在SoftBank 光やSoftBank Airを契約中の人はY!mobileでも同様の割引を受けられます。
ソフトバンクと比較しても料金の安さは圧倒的です。月25GBまでなら常にY!mobileの方がお得です。ソフトバンクは家族割とおうち割が併用できるのに対しY!mobileは併用不可ですが、それでもY!mobileが安いです。
Y!mobileの通信品質はソフトバンクと同等で、昼も含め1日中快適に通信できます。その他にもY!mobileにはソフトバンクにないメリットがあります。
Y!mobileは店舗サポートも充実しており、初めて格安SIMに乗り換える人にもオススメのキャリアです。筆者の格安SIMデビューもY!mobileでした。Y!mobileの特徴やオススメな人はこちらの記事で詳しく解説しています。
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