HONORはMagic5シリーズだけではなく、折りたたみモデルの「Magic Vs」もグローバル投入をMWCで発表した。こちらは2022年11月に中国で発表済みだが、他の中国メーカーが折りたたみモデルのグローバル展開に消極的な中で、フラグシップの上を行くモデルとして各国での販売を広げていく。Magic Vsは開くと7.9型になる小型タブレット型の端末であり、事実上グローバルで唯一の同型モデルといえるサムスン「Galaxy Z Fold4」の好敵手になるだろう。Huaweiも世界最薄の折りたたみ「Mate X3」を一部グローバルで発売する予定だが、GMS非搭載、4G非対応では勝負になりにくい。
他のメーカーを見ると、vivoは高性能カメラフォン「X90」シリーズを海外投入しているものの、折りたたみモデルは中国国内のみの展開だ。OPPOは横折り式の「Find N2」は中国国内のみで、縦折り式の「Find N2 Flip」をグローバルに展開。しかしカメラフォンの最新モデル「Find X6」シリーズは中国国内のみの販売だ。そしてXiaomiはライカコラボの最強カメラフォン「Xiaomi 13 Ultra」をグローバル展開予定だが、折りたたみモデルは中国国内販売にとどまっている。
HONORは「カメラ」「折りたたみ」という、今最も注目を集めるハイエンドな製品2種類を他の中国メーカーに先駆けてグローバルに投入する。Appleを抜きサムスンに肉薄したHuaweiがなき今、HONORは「ポスト・Huaweiスマホ」としてこれから注目を集めていくだろう。2023年の中国スマートフォンのシェア1位がHONORになることも十分考えられそうだ。
中国で過熱する“折りたたみスマホ市場” サムスンはHuaweiの牙城を崩せるか
カメラが高評価「HONOR Magic4」の下位モデル「HONOR Magic4 Lite 5G」をドイツで触ってきた
10段階の可変絞りカメラ搭載 5G非対応でも「HUAWEI Mate 50 Pro」の完成度は高い
Huaweiが“Honorブランド”を売却 独立して生き残れるのか?
“ポスト中国”のあの国でXiaomiスマホが不振のワケ 販売戦略の見直しが急務Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.