NTTドコモは6月1日、au(KDDI/沖縄セルラー電話)の携帯電話ネットワークを利用する「副回線サービス」を開始した。個人向けの月額料金は429円(税込み、以下同)となる。ドコモ回線を持つ筆者が実際に使って感じたことをお伝えする。
ドコモの副回線サービスはドコモとahamoを含む全ての5G/Xi(LTE)対応音声通話プランのオプションとして提供される。申し込みはWeb(オンライン)から行うが、ドコモショップ店頭では申し込めないので注意が必要だ。副回線サービスに申し込めるのは、契約者/利用者ともに18歳以上のみで、未成年による契約および代理契約はできない。
ドコモの副回線サービスに申し込むと、月額料金が発生し、利用の有無に関わらず、ドコモ/ahamoの基本料金に毎月429円が上乗せされる。申し込みに際して3850円の登録手数料がかかる。
副回線サービスの大きなメリットとしては、ドコモ/ahamoの請求とまとめられること、他社サービスを新規で申し込むよりも手軽なこと、ドコモ/ahamoで通信障害が起きた場合、au回線に切り替えることで、音声通話やモバイルデータ通信サービスを使えることが挙げられる。
ただ、副回線サービスの概要欄には、災害時にも有効との記述があるが、携帯電話回線エリア内の地域で災害が発生した場合、ドコモだけでなくau、ソフトバンクなどでも通信障害が起きることがほとんどなので、災害時において効果が十分に発揮されるか? といわれるとそうでもない。この点を留意した上で申し込もう。
ドコモのスマートフォンをご利用のお客さまが、デュアルSIMにより他社の副回線に切り替えてご利用可能なサービスです。例えば、災害時や通信障害時などの有事の際の備えとしても有用です。
ドコモの副回線サービスは物理SIMには対応せず、eSIMのみでの使用が可能だ。デュアルSIM端末の場合、ドコモ/ahamoが物理SIM、副回線となるauがeSIMという使い分けになる。
申し込みの前にあらかじめ自分のスマートフォンがeSIMに対応しているかどうか、ドコモの副回線サービスで動作するのかどうかを、ドコモが公開している対象機種で確認しよう。仮に所有しているスマホが副回線サービス対応端末でも、その端末が利用できる周波数帯(バンド)によっては通信できないか、通信が不安定になるエリアもあるので注意が必要だ。
2023年6月時点における対象機種は次の通りとなる。
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