ソフトバンクとau(KDDI/沖縄セルラー電話)が、互いの回線をいざというときのバックアップとして活用する「副回線サービス」の提供を開始した。
ソフトバンクの個人ユーザー向けの副回線サービスは、月額429円(税込み)で提供されている。どのようなサービスなのか、実際に契約して使ってみよう。
【訂正:5月19日18時】初出時、本サービスの契約時に事務手数料が必要な旨を記載していましたが、実際は無料とのことです。おわびして訂正いたします
ソフトバンクにおける副回線サービスについて、簡単におさらいしておこう。
このサービスはソフトバンク(SoftBank)ブランドの携帯電話サービスのオプションとして提供される。ワイモバイル(Y!mobile)ブランドやラインモ(LINEMO)ブランドでは利用できない。
サービス内容は「個人向け」と「法人向け」で若干異なる。個人向けは月額429円(税込み、以下同)で、上下最大300kbps(理論値、以下同)の通信を月間500MBまで利用可能だ。一方、法人向けは月額550円で、上下最大1Mbpsの通信を1GBまで利用できる。
いずれも通話料金(30秒22円、※1)とSMSの送信料(1通3.3円)は従量制で、指定されたデータ通信容量を超過した場合は、料金の締め日まで速度が上下最大128kbpsに制限される。
回線はeSIMでのみ提供されるため、利用するにはeSIM対応端末が必須となる。契約はソフトバンクショップでのみ受け付けている。ソフトバンクが動作確認を取った端末は、ソフトバンクのWebサイトで確認可能だ。
このサービスは、主回線に対する「オプションサービス」の扱いとなる。そのため≪契約に際しての事務手数料は不要(無料)となる。
(※1)着信側が通話料金を設定しているサービス(「0570」「0180」で始まる電話番号)など、例外あり
先述の通り、ソフトバンクの副回線サービスはeSIM限定で提供され、ソフトバンクショップでのみ申し込みを受け付ける。「eSIMなのにリアル店舗に行かないといけないの……?」と思うかもしれないが、今までとは異なり他社回線を扱うことになるので「様子見をしたい」と考えているのかもしれない。
筆者は2月、eSIM対応の「AQUOS R7」を購入しているので、端末面での問題はない。そこでサービスの開始日である4月12日、ソフトバンク溝の口(川崎市高津区)に行って契約することにした。
……のだが、来店予約は既に“いっぱい”だったので、当日受付枠を期待しつつ、18時過ぎに飛び込み(予約なし)で訪問する作戦とした。
運が良かったのか、要件を伝えて約10分。カウンターに通され、手続きが始まった。
副回線サービスは、オプションではあるものの“回線”の新規契約となる。そのため、新規契約に準じて「本人確認書類」を提示する必要がある。筆者は運転免許証を提示した。
手続きはそれなりに時間が掛かる……と思いきや、本人確認書類を提示してから2〜3分ほどで「アクティベーションコード」が発行された。本当にあっという間である。
アクティベーションコードは、紙に印刷される。最近のiPhoneやAndroid対応スマホであれば、eSIMのアクティベーション画面を開き、二次元コードを読み取れば、あっという間にeSIMのデータを本体に書き込める。
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