「Pixel Fold」を徹底的に試す 「Galaxy Z Fold4」と比較して分かった完成度(2/6 ページ)

» 2023年06月27日 02時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

意外と気になるPixel Foldの「ベゼル」 しかしメリットもある

 Galaxy Z Fold4を見た後にPixel Foldを見ると、どうしてもベゼル(縁)の太さが気になる。映像コンテンツへの没入感は、Pixel Foldよりもベゼルの幅が狭い(≒薄い)Galaxy Z Fold4の方が基本的には高い。

 Galaxy Z Fold4のインナーディスプレイには「アンダーディスプレイカメラ」が仕込まれている。これは画面フィルターを調整することで使っていないカメラを“隠す”というものだ。これはコンテンツ視聴を阻害しないための仕組みなのだが、よく見ると「カメラがある」と分かってしまう。人によっては、アンダーディスプレイカメラ近辺の“違和感”が気になって、そのことが没入感を低下させてしまうかもしれない。

Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ Galaxy Z Fold4の方がPixel Foldよりベゼルレスだ。アンダーディスプレイカメラによって、より没入しやすくなっている

 一方で、Pixel Foldは太めのベゼルにインナーディスプレイ用のインカメラを仕込んでいる。ゆえにインナーディスプレイには“隠している異物”がないので、見方によっては没入感が高まる。

 どちらが良いかは、ユーザーの好み次第だろう。もし可能なら、「インナーディスプレイカメラ」と「太いベゼル」のどちらが気になるか、同じ映像を使って見比べてみるといいだろう。

Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ Pixel Foldは太いベゼルを採用している。インナーディスプレイ用のインカメラは、このベゼルに収められている

Webサーフィンやアプリの使い勝手はどう?

 Webブラウザは、どちらの方が見やすいのか――プリインストールされている「Google Chrome」で見比べてみよう。

 ITmedia MobileのPC向けトップページは、Galaxy Z Fold4の方がより多くの情報を表示できる。画面を90度回転させると、Pixel FoldもGalaxy Z Fold4とほぼ同じ情報量となる。

 先ほどの映像コンテンツを見比べた結果と合わせて考えると、Pixel Foldは「パッと開いて映像を楽しむ」ことを重視していて、Galaxy Z Fold4は「パッと開いて情報を手に入れる」ことに重きを置いているような気がする。ともあれ、見るものに応じて画面を回転させれば、映像体験という観点では大きな差はない。

Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ ITmedia Mobileを開いた状態
Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ 5:6(横:縦)比率の方が縦に流れる情報を取得しやすい

 一般的なAndroidアプリを使い比べてみると、Pixel Foldの「6:5」ディスプレイに最適化されていないアプリはまだ多い。例えば「Twitter」「楽天市場」アプリを開くと、左右に非表示領域が生じてしまい、Galaxy Z Fold4と比べると実際の表示領域が狭くなる。しかし、画面を90度回転させれば、キッチリと全画面表示となる。とはいえ、頻繁に画面(端末)を回転させると、そのことに面倒さを感じてしまうのは否定できない。

 逆に、Galaxy Z Fold4の「5:6」ディスプレイは、回転させずとも画面いっぱいに表示できるアプリが多かった。恐らく、先行して登場していることのメリットを享受できているのだろう。

 縦と横の比率が“逆”になるだけで、アプリの体験が意外と変わってしまう。ただでさえ、Android端末のディスプレイのアスペクト比はたくさんあるため、開発者がその全てに対応させるのは難しい。とはいえ、時間がたてば「6:5」に最適化した表示を行えるアプリは増えると期待している。

Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ Twitterを起動すると、Pixel Fold(左)には左右に非表示領域が出る
Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ Pixel Foldを90度回転させると、余白なく表示できる
Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ 続けて楽天市場アプリを起動。こちらも、Pixel Fold(左)では左右に余白が出てしまう
Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ そしてPixel Foldを90度回転させると、やはりこちらもフル表示になる

 ちなみに、「YouTube」「Google Map」「Meet」「Keep」「メッセージ」「Google フォト」といったGoogle純正アプリは、Pixel FoldとGalaxy Z Fold4のどちらでも余白なく表示できる。さすがは“純正”といったところだろうか。Pixel Foldを使うなら、まずはGoogle純正アプリで仕事やプライベートのタスクをこなすといい。

Google Pixel Fold レビュー 折りたたみスマホ Googleに関連するアプリは、全てどちらのモデルでも全画面表示可能だ

 繰り返しだが、Pixel Fold(アスペクト比「6:5」)に最適化されたアプリが今後増えるかどうかは、開発者にかかっている。本当にお願いします……。

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