東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月8日、モバイルSuicaが正常に使えない状態にあったと案内している。
同日12時頃から12時40分頃までの約40分間、モバイルSuicaアプリであらかじめ設定した金額をクレジットカード決済でモバイルSuicaへチャージしたり、定期券やSuicaグリーン券の購入がしづらかったという。
JR東日本は「現在は復旧しているが、原因を調査している」としている。
モバイルSuicaについては、6月24日にも一時的に使えなくなるなど、システムサーバの電源トラブルを原因とした事象で混乱を招いた。27日にはApple Payのシステムに障害が起きたことで、iOS端末(iPhone)で一時的にクレジットカードを使ったチャージや、Suicaグリーン券の購入ができない状態となった。
こうした不具合はここ数週間で頻繁に起きており、Twitterなどを中心に混乱の声があがっている。
このような状況下でモバイルSuicaの残高が足りない場合、セブンATMや駅構内のコンビニなどを利用し、現金でモバイルSuicaにチャージできる。車内でグリーン車を利用する際にクレジットカードでの決済ができない場合は、カードタイプのSuicaや現金での購入をお勧めする。
なお、世界的な半導体不足の影響で、Suica/PASMOカードの製造メーカーにおいて必要なICチップの入手が困難となっており、JR東日本やPASMO協議会などが一部エリアにおいて、無記名Suica/PASMOカードの販売を中止している。
ユーザーとしては突然のハプニングに備えて現金を持ち歩いた方がよさそうだ。
【更新:7月11日16時50分】原因について追記しました
JR東日本によると、クレジットカード決済の処理を行う他社のシステムで発生した障害が、本事象の原因だという。
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