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楽天ペイが「スーパー還元」を武器に攻勢 課題の認知は“最大2.5%還元”の訴求がカギに(2/2 ページ)

» 2023年07月12日 20時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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お得感を訴求して認知拡大につなげたい

 諸伏氏は2016年にスタートした楽天ペイをこう振り返る。「これまでお得を重視してサービスの構築と進化を遂げてきた。楽天ペイさえあれば、スマホ1つで電子マネー、クレジットカード、コード決済、自治体などあらゆる面でお得感が得られる」

 ではそのお得感とは何を指すのか? 諸伏氏は「楽天ペイだけで、楽天ポイントカードを提示し、楽天ペイで決済ができる」と述べた上で、あわせて最大2.5%の還元が受けられる点を強調。内訳としては、楽天ポイントの提示で最大1.0%還元、楽天ペイの利用で最大1.5%還元となっている。

Rakuten 楽天ペイ キャンペーン 楽天ペイだけでも最大1.5%還元だが……
Rakuten 楽天ペイ キャンペーン 楽天ポイントの提示で最大1.0%還元、楽天ペイの利用で最大1.5%還元で、あわせて最大2.5%の還元率となる

 楽天ポイントの提示と、楽天ペイの利用で、年間でどれだけお得になるのか? 諸伏氏はスーパーマーケットや、ドラッグストアなどでの利用を例に挙げた上で、「決して少額ではない」と述べる。

  • スーパー:決済額5万円→1250ポイント獲得
  • ドラッグストア:決済額2万5000円→625ポイント獲得
  • ガソリンスタンド:決済額1万円→250ポイント獲得
  • 外食:決済額1万5000円→375ポイント獲得

※上記は4人家族を想定した場合の1カ月当たりの利用額に対する還元ポイント

Rakuten 楽天ペイ キャンペーン 4人家族を想定した場合の1カ月当たりの利用額に対する還元ポイント

 楽天ポイントの提示と、楽天ペイの利用が可能な店舗は、「全国に7割ある」(諸伏氏)ことから、ダブルでたまるお得感が体験しやすい、というのも楽天ペイのアピールポイントとなっているようだ。

 こうしたお得感のある体験も評価され、楽天ペイアプリのダウンロード数(Google Play StoreとApp Storeの総数)は、「2022年5月比で+80%超」(諸伏氏)となった。

Rakuten 楽天ペイ キャンペーン 楽天ペイが使える店舗だけでなく、楽天ペイのダウンロード数も増えているという

 このように、楽天グループシナジーを武器に成長を遂げる楽天ペイアプリだが、楽天ペイの認知率はトップに及ばない。MMD研究所の調査によると、楽天ペイの認知率は80.5%で、3位の座についている。

 楽天カードや楽天ポイントは知っていても、楽天ペイと楽天ポイントが1つのアプリで利用できる点や、先述のような使い方で最大2.5%の還元が受けられる点が広く認知されていないようだ。

 楽天ペイメントとしてはこれに甘んじることなく、今夏に順次開催する予定の「おトクなペイは楽天ペイ スーパー還元」キャンペーンを展開することで、認知訴求につなげたいとしている。いわば「知らない人がいないほどに成長した楽天カードと、楽天ポイントカードを活用した楽天ペイの認知の最大化」(諸伏氏)が、今、楽天ペイメントが取り組もうとしていることだ。

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