なお、この使い方でChatGPTを使う際には心掛けたい点が2つあります。1つ目は、ChatGPTが微妙なニュアンスを誤解することがあるという点です。従って、作成した文章をそのまま送らず、必ず表現や事実関係が間違っていないことを確認してから送信しましょう。
2つ目に、個人情報や企業の機密情報については特に注意が必要です。OpenAIは、ChatGPT(Web版・アプリ版)について、入力した内容や応答内容を機械学習モデル改良のために利用することがあると明言しています。従って、相手の名前などの固有名詞、商業的な秘密、またはプライベートな内容は、絶対に入力しないようにしましょう。プライバシーの保護という観点からも、これは大切な注意点です。ChatGPTで作成する文章は、仮に公開されても問題のない範囲の内容に限定し、具体的な名前などを入力するのは控えるようにしましょう。
情報の利用について、ChatGPTには2つの設定方法が用意されています。手軽な方法としては、チャット履歴をオフにする設定があります。ChatGPTの設定(ハンバーガーボタン「…」)から、「Settings」→「Data controls」の順に進み、「Chat History & Training」をオフにすると、会話履歴を保存しない設定にできます。この設定では、ChatGPTの履歴が30日経過後に消去される点に注意が必要です。
また、OpenAIのWebフォームからの機械学習データへの利用をオプトアウトする申請も可能です。OpenAI社が用意したオプトアウト申請用フォームに必要な情報を記入して、登録します。登録の際には、ChatGPTのAPIを利用する際に発行される「Organization ID」の入力が必要となります。
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